アマゾン熱帯雨林にしかない野生の木になるナッツです。と言っても実はこのナッツは木の種です。この木の名前はCastanheira-do-Brasil(Bertholletia excelsa)と言ってなんと50mの高さにもなる樹木です。幹の直径は2mにもなり、その樹齢は約500年です。幹は真っすぐ伸びて、上の方にしか枝がありません。遠くからでも目立つ堂々とした感じの樹木です。
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白い花の後に出来る果実は直径10-15㎝の球形です。この球形は固い木質で、中には5㎝ほどの種子が15-20個入っています。この種子を剥いたのをブラジルナッツとして食べているのです。
スーパーマーケットでは剥いたブラジルナッツを販売していて、購入して食べるだけですが、この固い球形の果実は自然には割れませんので、大変な手作業なのです。
収穫の作業は、まず地面に落ちた球形の果実を集めます。果実は50mも高いところから落ちてくるので、ヘルメットを着用するそうです。
勿論50mもの巨大な樹木なので登ることはできません。大きなナイフまたは小さな斧を使用して割ります。その時に種子を傷つけないように注意が必要です。割った後は、中にある種子を取ります。種一つ一つに皮があり、その皮も固く、簡単に手では剝けません。一つ一つナイフで剝いている作業を見ていると手を切るのではないかとハラハラします。
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ブラジルナッツは4cmくらいの大きさで不飽和脂肪酸がふくまれているので、コレステロール値を下げる効果があるそうです。その上、ビタミンE、セレン、オメガ脂肪酸、ミネラルが多く含まれているので、美容に良いそうです。
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ブラジルナッツを生で食べるのは賞味期間が短い為、その土地にいないと食べられません。一般にはローストしたものが販売されています。ブラジルナッツはそのまま食べても良いですし、刻んでヨーグルト、アイスクリームや果物などにトッピングとしても良いです。味はピーナツやクルミのように独特な味があるわけではなく、ほんの少しの甘味とコクがある感じです。初めて食べるとなんとなく味がわからない気がします。そうですね、マカダミアナッツの大きいバージョンに甘味を少しおさえた感じでしょうか。噛むほどにコクとしっとり感がでます。
ブラジルナッツオイルは化粧品の原料としても使用されています。ハンドクリームは保湿効果やエイジングケア効果があると言われています。食品としてだけではなく、美容としても注目されています。
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この樹木ですが、アグーチと言う動物が固い果実をわって、種を取りだして食べ、残りの種を地面に隠すことで広がるそうです。人間が果実を多く収穫するようになってからは樹木の持続が危なくなってきているという情報があり、残念におもいます。その為なのか、2006年からこの樹木の伐採は法律上禁止されています。
アマゾン森林地帯に行った時に見た、真っすぐで巨大なブラジルナッツの樹木は周りの木々の高さの倍以上あり、遠くからでも直ぐに見える印象的な樹木でした。近くに寄っても木全体が1枚の写真にはおさまらなかった事を覚えています。