• 2025.10.27
  • サンパウロ動物園
30年ぶりに訪れたサンパウロ動物園の印象は、設備がよくなっていて、従業員も親切で、とてもきれいに管理されていることでした。
一日中楽しんだサンパウロ動物園を皆さんにご紹介したいと思います。
動物園は1958年にオープンし、その面積は47ヘクタールです。2200の動物が生息しています。南米大陸にしか生息しない動物を見ることができます。


入場券にはQRコードが発行されるので、それを読取ることで、入場はスムーズに進みます。入って右手に池が見え、そこでは20人から30人乗りのボートでAcqua Zooがオプションとして参加できます。その池を一周するだけですが、ボートからは鳥や猿が見れます。


動物園があるこの場所の植物はMata Atlantica (ブラジルの大西洋岸の北部から南部に存在する森林)に属し、自然そのままの状態で維持されていますので、大きな木や青々とした植物も楽しめます。



地図で拝見できますように、動物園は6部に分かれていて、それぞれの動物の種類が書いてあります。園内には動物の写真が表示され、進行方向が確認できます。
各動物の簡単な情報も表示されています。QRコードでより細かい情報を得ることができます。



皆さんはどんな動物がお好きでしょうか?真っ先に見たい動物はなんでしょうか?


現在人気なのがAxoloteと言ってメキシコ原産のウーパールーパーです。
2020年に動物の違法取引でウーパールーパーが10匹保護されたことがきっかけで、現在サンパウロ動物園にいるのです。国際自然保護連合によって近絶滅種に指定されていることから、動物園で大事に保護され、飼育や繁殖に力を入れた結果、2022年には30匹に増やすことができました。それでこの動物園で、ウーパールーパーの場所を設けたそうです。ブラジル人には珍しいウーパールーパーはすぐに人気者になりました。かわいいウーパールーパーのぬいぐるみやキーホルダーなどを販売している店もありました。



園内にもDino Mundo と言って「恐竜の世界」があり(別料金)、恐竜の種類などの説明が動画で流れ、庭には何体もの手や顔が動く恐竜の模型がおかれています。発掘するかのように見せかける砂場があり、そこでは子供たちが砂をよけて恐竜の化石をさがします。とても楽しそうでした。

休憩するにはベンチがおいてあり、飲み物、アイスクリーム、軽食などの販売店もありました。ピクニックをする場所もあり、一日中ゆっくりできます。
この動物園は夜に入ることもできます。人数制限があるので、事前に入場券を購入しなければなりません。動物の動きを見るためですので、決まったルートを歩き、大声をあげたり、走ったりすることはできないそうです。夜の動物園、皆さんはいかがでしょうか?

実は動物園に行った日にハプニングがありました。私たちがピクニックのエリアで休憩している時に迷子になっている男の子がいました。遊具で遊んでいて迷子になったようでした。ブラジルでは子供が迷子になった場合、親が見つかるまで周りの人たちが拍手をします。迷子の子供がここにいます。と知らせる合図なのです。拍手する大人が10人、20人、30人と増えていき、数分で親が見つかりました。拍手をするというシンプルな方法で周りの人の注目を集め、迷子になっている子供を助けることができることに、わたしも感激しました。助け合うっていいことですね。そのあとも気持ちよく動物園を楽しむことができました。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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