• 2018.1.17
  • リサイクルショップ:OPショップ
日本では使わなくなった家具や電気製品、子供服など、処分に困りますよね。物を処分するにもお金がかかってしまいます。その点オーストラリアでは不要になった物はガレージセールで販売したり、市や町が月に一度粗大ごみの回収を行ったり、チャリティー団体が運営しているOPショップというリサイクルショップへ寄付したりとできるだけ捨てずに物を再利用できるようになっています。OPショップと呼ばれているリサイクルショップは、通称SalvosというSalvation ArmyやVinnies( St Vincent de Paul Society)といったキリスト教団体や、精神的な病、貧困、家庭内暴力などで苦しんでいる人を助けるための24時間体制のコールセンターを設けているLifelineそして犬や猫などの動物を保護し、里親をみつけるお手伝いをしているRSPCAという団体などそういったたくさんの団体によって運営されています。どの町にも必ず1~2店舗はあるので、地元の人が気軽に立ち寄り、不要になったものを寄付できるようになっています。

OPショップの店の入り口や裏口には大きなゴミ箱のような箱に扉がついたDonation(寄付)用のボックスがおいてあり、皆その中に不要になった服や靴、雑貨などを寄付します。寄付された品物は破格の値段で販売され、その売り上げがそれぞれの団体の運営や寄付金に利用されます。私も不要になった洋服や、靴、食器など捨てずに必ずOPショップへ寄付をしています。実際に販売されている価格は、例えばTシャツなどが一枚$2や$3、お皿が一枚$1や1ドルを切るものもあったり、中古のベッドマットレスなども$50~$80などで販売されています。店員の方は年配の方が多く、ボランティアとして働いている人もいます。営業時間が短く、平日の9時から午後3時、4時までと会社勤めをしている方達にはなかなか行きづらい時間帯となってしまいますが大きな店舗になると土曜日も営業していたり、午後5時まで営業しております。

私はOPショップ巡りが好きで、時々珍しいアンティークの食器や写真立てなど掘り出し物を見つけます。しかもそれが$1や$2という値段で売られているので宝探しのようにわくわくします。オーストラリアには日本にあるようなおしゃれな古着屋というものがないため、このOPショップがもはやオーストラリアの古着屋となるわけです。 中にはOPショップは老人や生活水準の低い人向けの店と差別している人もいるようですが、最近のおしゃれな若者などは古着をうまく着こなしていたり、中古の家具を自分でペイントしなおしたりするのも流行っているのでOPショップはそういったものを見つけるのには最適なお店なのです。日本のリサイクルショップとはまた違った品物をみるのも楽しいと思います。オーストラリアに来たらぜひ覗いてみてください。

Salvation Army の団体によって運営されているopショップはオーストラリアではLifelineと並んで多数の店舗を構えています。

(左):男女別でサイズごとにならんでいる洋服
(右):新品の洗剤もスーパーマーケットより安い値段で販売されています。

中古の食器類。中には箱入りで一度も使われていないものなどもあります。時々きれいなアンティークのワイングラスや小物入れなどがあります。

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 年齢丑(うし)
  • 性別女性
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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