美しいビーチには危険がいっぱい|菅沼 千栄子(旧姓 名倉)|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2019.12.24
  • 美しいビーチには危険がいっぱい
オーストラリアのビーチは本当にきれいです。白い砂浜を歩くと鳴き砂がキュッキュッっと音を立てます。青くて澄んだ海に飛び込みたくなる季節がまた到来しました。でも一見穏やかそうに見える海でも潮の流れがとても強いため、それを知らないで流されてしまい溺れてしまう事故が多発しているのです。オーストラリアでは、今年海で溺死した人の数がなんと去年の51%増の約249人。今年のお正月には5人の男性が海で亡くなっていますし、12月1日から1月1日の間で溺死した数が前年は31人だったのに対し、今年は47人と増加しているのです。水死までいかなくても病院に運ばれた人だけでも約584人もいるのです。海での水難事故に遭うのは子供や泳ぎの苦手な女性や海外からの観光客が多いのではないかと思われがちですが、実はオーストラリア人男性の割合が多く、泳ぎが得意だからといって過信してしまい遠くの沖に出て強い潮の流れに一気にもっていかれてしまうということが起きているのです。また事故に遭うのは彼らの地元の海ではなく、他の州や都市に行った際に起きている事が多く、その土地の海の状態や危険性を知らなかったために起こってしまった事故だと考えられます。また、水難事故が起こるのがオーストラリアデー(1月26日)やニューイヤーズデー(1月1日)などの夏真っ盛りの祝日に起こることが多く、普通の日と比較して2.5倍も多く起こっているのです。これは飲酒をして海に入ってしまった事も大きな原因になっています。そんな私も実は15年ほど前に溺れそうになった一人です。波も小さく穏やかな海で友人と海水浴をしていたら、知らない間にどんどん沖に流されているようでした。海に入っていると自分がどこまで遠くに行ったか分からなくなる時があります。近くにいたサーファーが大丈夫?と声をかけてきてくれ、先に上がっていた友人も岸で“手でもっと漕いで泳いで!”というようなジェスチャーをしていたのでここで初めて、あ、私流されちゃったんだ!と気づき焦ってきました。でもいくら泳いでも進んでいるのかわかりません。私は運よくライフセーバーがいるビーチで泳いでいたため、焦って泳いでいる私の姿を見つけたライフセーバーがロングボードにまたがりすぐに助けに来てくれました。そのライフセーバーのボードの前に乗り無事浜辺に戻ると、たくさんの人だかりができていて、私の救出される様子を見ていたのです。何とも恥ずかしい思いをしました。でも、もし泳いでいた場所にサーファーもライフセーバーもいなかったら。。と考えただけでぞっとします。それ以来私はいくら波が小さくてもライフセーバーがいる遊泳区域で泳ぐようにしています。オーストラリアのビーチには潮の流れが比較的強くない区域に旗を立て、その旗と旗の間を遊泳区域にしています。遊泳区域以外の場所で泳いでいるとライフセーバーに注意されます。ライフセーバーは浜辺を車でパトロールしており、遊泳区域以外で泳いでいる人にメガホンで海から出るように注意します。ただし、ライフセーバーのパトロールもゴールドコーストの海岸線すべての区域をくまなく回っているわけでもありません。私がいい例で、波がない日の海はいとも簡単に泳ぎやすそうに見えてしまうのですが、そこでも強い潮の流れができているのです。そんな日が一番危なく、そして海での水難事故のほとんどはライフセーバーも人もいないような場所で起きていると考えられます。海での安全ルールを知らない人が遊泳区域以外で泳いでしまうと取り返しのつかない事になりかねません。必ず遊泳区域で泳いでくださいね!


赤と黄色の旗の間が遊泳区域


ライフセーバーの救出用ボードがビーチにあります


”Surf craft prohibited” 遊泳区域にサーフボードなどを持って入ることは禁止されています。
サーフィンはこの旗の区域以外で行います


ライフセーバーがその日の海のコンディションを黒板に書いています。
潮の流れる方向や波の割れ方、水温、満潮、干潮時間などが書いてあります

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 年齢丑(うし)
  • 性別女性
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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