水の使い方でもう一つ衝撃的だった事が、食器を洗う際、シンクにお湯を張り、その中に食器用洗剤を入れ、泡だったお湯に食器を浸けてスポンジで洗い、とここまではいいのですが、その食器を取り出して、水やお湯で流さずそのまま拭いていたことです。これだと食器に洗剤が付いたままになるのに。。と思いましたがこちらではそれが普通のようです。それを見てから、お水をジャージャー流しながらすすぐのは逆に水の無駄遣いでマナー違反になるのかなと気にするようになり、キャンプ場など公共の場ではできるだけささっと水をあまり使わないようにしながら洗っています。
干ばつや大規模な山火事によって設定された節水制限にはレベル1から4までの段階があり、最高レベルのレベル4は30%の節水が必要になります。レベル2の節水が施行された地域に配られていたお知らせには下記禁止事項と制限事項が記載されていました。
【禁止事項】
・芝生の水やり
・屋外でのシャワーの利用(オーストラリアにはビーチや公衆トイレなど屋外にシャワーが
設置されている場所がいくつもあります)
・水鉄砲など水を使ったおもちゃの使用
・スプリンクラーの使用
【使用に制限がされているもの】
・ボートや水上トレイラーは最大10分まで
・家中のクリーニング(できるだけ水を使わないようにしながら)
・水槽―魚が生きていけるだけの水を足すだけ(水の全交換はダメ)
・スイミングプールの水も手持ちのホースで足すだけ(水の全交換はダメ)
・新しい芝生を敷く場合は時間制限あり
【許可されているもの】
・ガーデンへの水やりは水の出力調節ができる手持ちのホースで最大30分まで
・ガーデン用のマイクロスプレー、ドリップは最大15分まで
・洗車はバケツの水を使用するか出力調整可能な手持ちのホースでの最大10分まで
・バケツの水を使用すればペット、ガーデンのみずやり、洗車はいつでもOKとのこと
そして通知の裏面には1日50リットルの節水をするためのコツのようなものが紹介されています。
・洗濯はまとめて
・食器の予備洗いをやめる(5分で45リットルの節約)
・トイレは小の時は流さないで、大の時に小水用のボタンで流す
(1日で10リットルの節水)
・シャワーの時間を2分短くする(18リットルの節水)
・顔、手洗い、歯を磨くときはその都度水を止める(2リットルの節水)
トイレは小の時は流さない、なんてトイレが匂ってしまいそうですが。。ここまで徹底したアドバイスです。
今まで日本で育ってそれが常識と思っていたことも他の国では常識ではないことはたくさんあります。プラスチックごみ問題、地球温暖化の問題は一人一人の小さな意識の積み重ねで改善できるものです。節水も同じで皆一人一人の協力で水を守れるのですし、節水するからさらに水の大切さがわかるのだと思います。
こちらが実際に配布されて節水制限のお知らせチラシ