人々の普段の生活への影響はというと、オーストラリアも日本同様、一時期トイレットペーパーの品薄が続きました。ここ最近ようやくスーパーでも手に入るようになりましたが微妙に割高になっています。トイレットペーパー以外にも色々なものが品薄や品切れになりました。食料では、小麦粉、パスタ、お米、そして少し遅れてトマトの水煮缶が品薄になり、スーパーでも一人2個までと制限しているところもあります。食べ物以外は、ハンドサニタイザー(除菌ジェル)や、使い捨てゴム手袋、ハンドソープなどが品薄になっています。私はトイレットペーパー騒動の際に、他に無かったら不便なもを考えた際、電球や電池はどちらも中国産ですし、こういう時に限って電球が切れると困るなと考え一つだけ買い足しましたが電球や電池がなくなることはありませんでした。外出自粛で運動不足になりがちで、ジムも閉鎖されているため、ウェイトや縄跳びなどのジム用品も売れていて品薄になっているそうです。この前のテレビのニュースで “自転車が’次のトイレットペーパーか!?”という見出しで、自転車も品薄になっているとのこと。自転車だとソーシャルディスタンスを保つこともできるし、エクササイズも兼ねられるのであえてこの時期に買う人が増えているそうです。感染拡大を防ぐためにスーパーでは入口に警備員を配置し人数制限をしているところもあります。レジ待ちの列には床に立ち位置用のシールが貼られており、間隔をあけて待つような対策が取られています。この前、専門医で検査をする際に必要な、医者からの推薦状をもらいに一般開業医(オーストラリアではGPと呼びます)へ行ったのですが、予約の時点で風邪などの症状はないか、熱はないか聞かれ、受付ではマスクを持っているか聞かれ、無ければ何か覆える布を使うか、もしくは隣が薬局なのでそこでマスクを買ってこないとここでは診察できないと言われました。日本だったら病院に行く際は必ずと言っていいほどマスクを着用していくと思いますが、オーストラリアではマスクを着用する習慣がない為、私が待っている間でもマスクを着用してきた人はほとんどいませんでした。私も油断をしており持参するのを忘れていたので隣の薬局で1枚$2.50で購入しました。薬局のレジカウンターの前の床にもソーシャルディスタンスを保つための線がテープで引かれており近づき過ぎを防止しています。レジの女性はピンセットでマスクの端っこをつまみ、お互い離れているので手をのばして受け取りました。支払いも200円ちょっとですが現金は受けつけておらずカードのみ。カードをかざすだけで決済ができるので店員さんもカードを触らずにすみます。なんだか自分が菌持ちの汚いもののような感じがしてきますが、それくらい慎重でいてくれて助かります。オーストラリアは幸い土地も広くソーシャルディスタンスも保ちやすいですが、日本や他のアジア圏の国では難しい場合もあるかと思います。一日でも早く終息して元の生活に戻れるよう、それまで皆が安全に暮らせるよう心から祈っています。
現金を触ることでの感染拡大を防ぐためにカード決済を推奨しています。
スーパーマーケットや薬局でのソーシャルディスタンスを保つためのレジ待ちの立ち位置用シール。
(左):なぜか小麦粉が長い間品薄です。
(右):使い捨てのゴム手袋はこの日は売り切れでした。オーストラリアではこの使い捨て手袋をして出かけている人を良く見かけます。