• 2021.01.28
  • 2020年の新型コロナウィルスへの対応―まとめ
皆さんの2020年はどのような年だったでしょうか?2021年は丑年。年女の私としては牛のように力強くそして多少の困難でも動じずにどっしりとおおらかに乗り越えられる年にしていきたいと思っております。
2020年に起きた一大ニュースと言えば新型コロナ感染ですが、オーストラリアが去年行った新型コロナへの対応や予防策などをまとめてみました。

ボーダークローズ : オーストラリアでは感染の拡大を防ぐためにボーダー(州境)を閉鎖しました。私の住むクイーンズランド州は他州よりも感染者の数が少なかったため、シドニーがある隣州のニューサウスウェールズ州やメルボルンがあるヴィクトリア州から入州をストップしていた期間もありました。ボーダーが再開しても他州からクイーンズランド州へ入る場合はボーダーパスというパスを政府のウェブサイトから取得しなければなりません。ボーダーをクローズしたり再開したりするのはそれぞれ各州でコントロールされていました。州境が再開してもボーダーパスのチェックが警察によって行われているため、州をまたぐ時、ひどい時は2時間以上の大渋滞でした。

ジョブキーパーペイメント: オーストラリアではコロナパンデミックにより解雇されたり仕事を減らされた従業員や、営業縮小や停止をせざるを得ない経営者などにに対してジョブキーパーペイメントという政府からの補助金が支給されました。受け取り対象の条件がありますが、それを満たせば賃金補助が受けられるのです。最初のジョブキーパー、ステージ1は、一人当たり2週間で$1500(日本円約13万円)一か月で$3000(約26万円)が最長3月から9月までの6か月間ずっと支払われるというなんとも気前の良い賃金補助でした。この補助金、3月からもらえた人は合計$18000(日本円約156万円)なんてすごいと思いませんか?9月27日以降のステージ2は金額が2週間で$1500から$1200に減額となりつつも、ステージ3,4と減額や条件も多少変わってはいきますが、2021年の3月末まで支給される予定です。


入店前のチェックイン:オーストラリアではレストランやカフェなどに入店する際に来店者はCOVIDチェックインをする義務があります。店の入り口にQRコードが貼られた案内板があり、それを読み取り名前、住所、メールアドレス等を入力します。QRコードがない店はこれらの情報を紙に記入してから入店します。これらの情報はもしコロナの感染者が出た場合に感染者がどの店にいつ行ったかなどを追跡し、その際に同じ時期に感染者が行った店へ行った人の情報が把握できるようにするためでもあります。政府からの指示で義務つけられているので個人情報を渡したくないなどで拒否することはできません。このチェックインをしたくない人は店へ入ることはできません。

 
世界一長いロックダウン?:メルボルンではコロナの第二波で感染が拡大してしまい、感染者がゼロになる10月末までの約111日間もの間ロックダウンされていました。111日間の間、在宅制限され、レストラン、カフェもクローズし、外出も買い物や運動以外は自宅から5キロ以上先には行くことができず、娯楽の外出もダメ、違反した場合には罰金も科せられるという厳しい条件の中で過ごしていました。厳しすぎるという批判の声も多く、この対策でヴィクトリア州知事もすっかり嫌われ者になってしまいました。このロックダウン期間は世界で一番長いと言われています。規制が解除された際は皆大喜びしていました。こんなにもの長い期間よく頑張ったと思います。

以上各国で対応や対策は異なると思いますが、オーストラリアの感染拡大予防の対策は少し強引なところもありますが、そのおかげで感染拡大も防げたのではないでしょうか。まだまだ油断はできない状況ですが、皆で乗り切っていきましょう。

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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