• 2022.07.04
  • サーファーズパラダイスが少しずつ観光地らしくなってきた!
ゴールドコーストの観光地といえば、「サーファーズパラダイス」を思い出す人も多いと思います。長らくゴールドコーストに来ていない方からすると、ブログの題名が、「観光地らしくなってきた!」となっているので、観光地らしくなかったの?!とびっくりする方もいるかもしれません。
そうなんです。コロナのパンデミックよりも数年も前から、サーファーズパラダイスの街は活気がなくなってしまい、観光客も激減していました。
私がオーストラリアに来た2000年は、サーファーズパラダイスにはお土産屋さんが街のいたることにあり、大きな免税店も2件ありました。日本食レストランや、観光客向けのレストランもたくさんあり、免税店やお土産屋は遅くまで営業していたので、夜でも街は賑わっていました。それから日本の不景気や、円安、オーストラリアの物価高の影響などで、日本人観光客はどんどん減ってしまい、代わりに中国人やアラブ人の観光客のほうが目立つようになりました。免税店も閉店してしまい、日本人観光客のおかげで経営できていたお店も閉店せざるを得ない状況になってしまいました。私は以前、日系旅行会社に勤務していましたが、日本からいらした観光のお客様が「オーストラリアは物価が高くてお土産選びが大変」とよくおっしゃっていました。また街を一周してきて、「こんなに小さいんですね」と驚いている方も多かったです。
お土産屋が1-2件しかない街ではお土産を探すのも大変だし、買い物意欲も失せてしまいます。ショッピングは隣町にある南半球最大といわれるショッピングセンター「パシフィックフェア」に行ったほうが便利なので、サーファーズパラダイスでお買い物をするということも少なくなってきました。そして中国人系のお土産屋さんもどんどん閉店していき、昔は賑わっていたメイン通りも空きテナントばかりになってしまいました。
そしてそれは昼だけではなく、夜もひっそり静まり返っています。
昔は週末の夜になるとナイトクラブをはしごする人々でにぎわい、クラブの入り口には長蛇の列ができていましたし、中もぎゅうぎゅうに人が入っていました。最大規模のナイトクラブ「メルバス」がとうとう閉店してしまい、続いてどんどん他のナイトクラブも閉店してしまいました。最近の若者はサーファーズパラダイスには行かず、ブロードビーチやマイアミのクラブやバーに遊びに行っているので、サーファーズパラダイスの週末の夜は以前あんなに盛り上がっていたのがまるでウソのようにひっそりと静まりかえっています。
時々用事があってサーファーズパラダイスの街中に行きますが、街が閑散としていて、ホームレスの人も見かけるようになり以前はなかった光景を目の当たりにしました。かれこれ約14年、サーファーズパラダイスの街で働いていた私としては、こんな風に街が変わってしまったのはとても悲しいです。もうあの頃のような活気は戻ってこないのでしょうか。
そんなサーファーズパラダイスも、週2回ナイトマーケットがビーチ沿いで開催されたり、ビーチ沿いにおしゃれなカフェやレストランもオープンしたりと、外国人観光客向けというよりも、国内外すべての観光客に向けたお店がいろいろと出始めて少しずつ活気を取り戻してきています。オーストラリア国内からの観光客も増え始め、夏休みや春休みにはたくさんの家族連れも見かけるようになりました。
それでも以前のような活気はまだありませんが、少しずつ回復してきているのは感じます。白い泣き砂と透き通った青い海があるきれいなビーチは今も昔も変わらずサーファーズパラライスの街の目の前に広がっています。きれいなビーチがある限り、これからもたくさんの人が訪れてくれると信じて。。



サーファーズパラダイスの歩行者天国



「Believe it or Not!」(嘘か誠か)のアトラクションも新しくなっていました。
ゴールドコーストに22年住んでいながら一度も行ったことがありません(苦笑)



久しく行ってなかったら、こんなアトラクションもできていました。
バーチャルリアリティーのような、ホログラムグラスをつけるとまるで本物の恐竜が目の前にいて餌をあげたり、水中に入っているような体験ができるアトラクションみたいです。


特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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