• 2022.10.13
  • オーストラリアにも花粉症がある?!
日本とは真逆の気候のオーストラリアでは冬を終えて春から初夏へ、暖かいゴールドコーストは春も短く一気に夏を迎えることが多いのですが、今年は冬も平年よりも寒く、初夏でも涼しい日が多い気がします。日本の春と言えば桜の綺麗な季節ですが、花粉症の人にとっては憂鬱な季節でもあるかと思います。私も日本に住んでいた頃はかなりひどい花粉症でした。郊外や自然に近い場所よりも、都心にいる時のほうが花粉症の症状がひどくなっていました。昔花粉症真っ只中の時期に日本へ一時帰国した際、渋谷へ行ったのですが、くしゃみが10連発ほど止まらなくて、鼻、のどがムズムズ、目はしょぼしょぼして急いで薬局へ駆け込んだことを思い出します。オーストラリアに住むようになり、やっかいな花粉症ともおさらばと喜んでおりましたが、毎年春、秋など季節の変わり目に、軽―く鼻がムズムズ、くしゃみ鼻水が出ることに気づきました。オーストラリアでも日本の花粉症のようなものがあったのです。オーストラリアでは「Hay Fever(ヘイフィーバー)」と呼ばれています。
ヘイとは牧草などにある干し草のことで、フィーバーは熱を意味します。ヘイフィーバーののアレルギー反応はくしゃみや鼻水、鼻づまり以外にも微熱が出て頭がぼーっとすることもあるので、この熱(フィーバー)が名前に使われています。干し草アレルギーというよりは、春になって飛び出した様々な植物の花粉に反応して起こるアレルギーになるので、まさに花粉症です。毎年春になるとテレビでもヘイフィーバーの薬のCMが流れ始めます。
私はどの植物の花粉に対してアレルギーがあるか検査をしていないのですが、ホームセンターの植物売り場へ行った際にくしゃみが止まらず、のどがかゆくなったので、ほし草はそこにはなかったのできっとここにある何かの植物に反応してしまったのだと思います。日本でも全く花粉症がない私の友人はメルボルンの山へハイキングに行った際に何かの植物に反応してしまったようで、しゃべるひまがないくらい、ひたすらくしゃみをして目もしょぼしょぼしており、その時花粉症の人のつらさが初めて分かったと言っていました。
大自然に囲まれた緑豊かなオーストラリアは、様々な種類の植物がたくさん育っているので花粉は必ず飛んでいるわけですし、日本よりももっと花や木々に囲まれているのですが、その割にはなぜか日本の花粉症よりも症状が軽いのです。それでも20年ほど前のオーストラリアに来たばかりの頃と今では毎年少しずつ症状が重くなってきているように思います。
私の勝手な意見なのですが、花粉症は花粉と大気汚染が混ざって起こる反応ではないかと思います。きっと大昔の大気汚染がひどくなかった時代、こんなにコンクリートだらけではなかった時代には花粉症などなかったのではないかと思います。私の住むゴールドコーストも20年前はもっと芝生も多く、建物も車の数も少なかったのですが、だんだんと土地開発が進み、人口も車も建物も増えたため、それによる大気汚染に花粉が反応してしまっているのかもしれないと思います。
そして今年は個人的にヘイフィーバーの症状が昨年よりも重く、普段は薬を飲まなくても過ごせるのですが、今年は何回か薬を飲まなくてはならない日がありました。
もちろん私自身の体調もあったのかもしれませんが。。
これ以上花粉症の症状がひどくならないことを祈るばかりです。


ゴールドコーストでも少し車を走らせると牛や馬が飼われている牧草があちこちにあります。

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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