コースと言っても毎日がっつり勉強するのではなく、月2回、計8回のコースになってるので、仕事をしている方でも合間時間に受講することができます。薬膳と言っても漢方のような堅苦しい難しい事ばかりを学ぶものではなく、食べ物にどんな作用があるかや、体調、健康管理方法などについても学べ、日常の生活に生かせる基礎を学ぶコースになっています。教材は日本の国際薬膳師の方が作られたきちんとしたカリキュラムで、講師の方も国際薬膳調理師の資格をもっている方なので、しっかりと薬膳の基礎を学ぶことができます。まだコースを始めたばかりですが、ゆくゆくは、舌の状態をみてその時の健康状態を自分で確認できるようにもなれるそうです。体を冷やす食物、温める食物、五臓それぞれに働く食物などを覚えていけば普段の献立に取り入れるだけで日常の健康管理に役立つことができます。
遠方の方はオンラインでコースを受講することができます。私は車で通える距離なので、対面で受講を受けています。対面クラスでは、希望者は授業後に先生お手製の薬膳ランチがいただけるという楽しみがあります。ちょうどお昼時にクラスが終わるので、腹ペコ状態で美味しい薬膳ランチをいただけるのは至福の時。美味しくて栄養満点のお料理が身体にしみこんできます。ランチをいただきながら他の生徒さんとも色々おしゃべりして、たいていはいつも何かの話題で大笑いして帰ってきます。授業後はこんな感じでアットホームで和やかな雰囲気ですが、授業中は皆真剣に先生のお話に耳を傾けます。専門用語もたくさん出てきて想像していたよりも難しいと思う点もありますが、健康オタクの私にとってはけっこうすんなりと入り込んでいく内容で楽しいです。毎回宿題もあり、その日に学んだ内容で自分で献立を立てたりすることもあります。薬膳コースを受講している人のフェイスブックのグループがあるので、色々な情報交換をしたり、時には難しい課題があっても励ましあったり意見交換できるので、皆で一緒に頑張れて、モチベーションも上がります。
コース終了後は希望者は薬膳インストラクター初級の認定試験を受けることができます。このコースを受けたかった理由の一つに、オーストラリアには中国人系経営のアジア食材店があちこちにあるのですが、それらの店で売られている得たいの知れない、木の実や木の皮のような薬草のようなものを薬膳を学んで使いこなしてみたいという理由でした。
お店で眺めながら、一体何に効いてどうやって調理していいのもかわからず、でもいつも気になっておりました。
オーストラリアでは今となってはグルテンフリー、ヴィーガンなど食べ物も健康志向にはなってきておりますが、それでもまだ、具合が悪くて病院へいけばなんでもかんでもすぐ抗生物質が処方されます。医療はまだまだ薬頼りの西洋医学が主流。以前、顔に湿疹ができたときに、皮膚科の専門医に行ったら、なんと抗生物質を2か月以上処方され、しかもかなり強いものだったらしく、その抗生物質で具合が悪くなり救急病院へ行くはめに。結局肌の湿疹も極力何も塗らない、という肌断食で治ってしまったという出来事があり、それから私はこちらの西洋医学的処置はあまり信用しなくなりました。薬で一時的に病気を抑えるよりも自分の体は自分で守っていくのが賢明です。普段から健康に心掛け健やかに過ごしていくためにもこの薬膳の知識をしっかりと身に着け活用したいと思います。そしてコースを修了したら家族や周りの友人にお手製の薬膳料理をふるまうのも楽しみにしています。
(左)先生に紹介された養命酒のような滋養強壮のお酒
(右)美味しくてパワーがでる薬膳ランチ
インスタグラムでも薬膳の情報を発信しているので興味のある方は見てくださいね!
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