クイーンズランド州知事の公邸やブリスベン最古の邸宅「ニューステッドハウス」、著名な建築家が手がけた住宅、街歩きツアー、音楽ライブなど、ブリスベンの街を体験できる様々なイベントが開催されます。
今回私は、その中の一つ、オーストラリアの公共放送局 ABC(Australian Broadcasting Corporation)のブリスベン・スタジオ見学ツアーに参加してきました。
ABCは、日本のNHKのような存在で、ニュース、ドキュメンタリー、教育番組など多岐にわたる番組を制作・放送しています。私のお気に入り番組は世界最長寿の音楽番組「Rage」です。MTVのような構成で、最新ヒット曲からマニアックな音楽まで幅広く取り上げられ、ゲストのアーティストが選曲した曲を流すなど、音楽ファンにはうれしい番組です。
また、キッズ番組では、日本でも人気の、青い犬がキャラクターの「ブルーイ」や、バナナがパジャマを着た「バナナ・イン・パジャマ」もABC制作の番組です。

ABCブリスベンのビルは2012年に建てられたもので、ビル内にはテレビ、ラジオスタジオ、職員のオフィスエリア、さらにクイーンズランド交響楽団のリハーサルスタジオも併設されています。
今回のツアーは時間帯で20人ほどのグループに分けられ、スタッフがガイドをしながらスタジオの中を見学する形式でした。一緒に行ったオーストラリア人の友人は子供の頃からABCを観て育っているので、現場にいたニュースキャスターや番組出演者さん、ラジオDJにも会えてとてもうれしそうでした。
受付を通り中に入ると、ステージと観客席があるホールへ案内されました。

天気予報でよく使われているグリーンスクリーンや実際に使っているカメラや音響機器についての説明もありました。実際にグリーンスクリーンの前に立って体験もできるようになっており、まるで天気予報のキャスタ―になった気分が味わえます。

見学ルートのところどころに小さなブースがあり、オリジナルグッズの販売案内もありました。「バナナインパジャマ」のキャラクターのB1とB2
この日は着ぐるみもいてスタジオ内を練り歩いていたのですが、タイミングが合わず遠目で見るだけでした・・実はけっこう好きなので残念


ラジオのスタジオにも潜入。現役のパーソナリティがラジオ制作の裏話をしてくれたり、実際の機材の使い方を見せてくれたりと、とても興味深かったです。


オフィスエリアでは、その日の放送用のタイムテーブルが書かれたホワイトボードや、山のように積まれた書類が並ぶリアルなデスクの様子が。

番組のモニターもあり、どの時間にどの番組が放送されているか一覧で確認できるようになっています。隣にもっとモニターがある部屋もありましたが、思ったよりシンプル?

ABCニュースのスタジオ
普段テレビ越しに見ているセットを目の前で見ると、ちょっと不思議な感覚になりました。


普段はテレビやラジオを通してしか知ることのない現場に足を踏み入れ、スタッフやキャスターが、限られた時間のなかで番組を作り上げていく様子や、編集、撮影などの裏側がこのビルの中で日々行われているんだなと実感できる貴重な体験でした。
この「Brisbane Open House」は毎年開催されているイベントなので、また機会があれば今度は歴史的建造物の見学ツアーにも参加してみたいと思います。