毎週土曜日にある日本語補習校で、毎年恒例の七夕イベントを朝礼の後に行いました。
数年前は、七夕の伝説をアニメで観、ある年は天の川の位置についての説明をし、そして別の年には、仙台出身の先生が仙台の七夕祭りの写真を見せてくださいました。
今年は、ある生徒のお母さんが、子供達に本の読み聞かせをしてくださいました。
授業に入る前に、全員で飾りのついた笹の前で記念撮影をします。
ささやかな行事ですが、笹の飾り付けや、夏休み前の最後の授業と言うこともあり、子供達は楽しみにしてくれてます。
そんな期待を裏切らない為に、保護者が第一にやらねばならないのが、笹の確保です。ご想像の通り、ポルトガルでは、竹や笹がそこらに生えている訳ではないので、保護者は笹を手に入れる方法を練ることになります。
ここ数年までは、駐在の方の家の庭に細い笹が植えられており、その方がいつも一、二本切って持ってきてくださいましたが、その方が転勤されてから、我々は出かける度にどこかに笹はないかと探すようになりました。
それが、「笹を与えてください」と短冊に託したかのごとく、保護者の願いは天に届きました。なんと新しくいらした日本人家族の住むコンドミニアムに笹が植えられていたのです。
こうして今年も笹を囲んで七夕の行事を無事終えることができました。
ポルトガル育ちのか細い笹ですが、補習校の子供達の願いを精一杯抱え、役割を果たしてくれました。
我が家でも、子供たちが持ち帰った笹の枝がまだ頑張っています。
- 2019.07.24
- ポルトガルで七夕を祝う