この「ステイケーション」という言葉が使われるようになったのは最近ですが、コロナ感染症が発生してから生まれた言葉ではありません。
21世紀初頭に登場したこのステイケーション(staycation)は、stay(家にいる)とvacation(休暇)を組み合わせた造語で、「自宅の近隣でできる活動や日帰り旅行だけをする」という意味があります。でも悲しいことに、ここ1年で「自宅で過ごす休暇」を表わす言葉になりました。
正直なところ私はこの言葉が大嫌いだし、大半の人たちと同じくこの状況にうんざりしてストレスを感じているので、スカイプを使って定期的にセラピストと「面会」しています。ぶっちゃけた話、精神的な問題が現れつつあり、このロックダウンのせいで毎日牢屋に閉じ込められているような気持ちになっています。
危機的な世界情勢のため、2021年の旅行の計画はスケールダウンせざるを得ないでしょう。それでも、自宅の近くにある何かを見つけるには良い機会となるでしょうし、セラピストもそう言っています。
セラピストからはまずこう言われました。たとえ自宅や近所で過ごすことになったとしても、休暇が素晴らしいひと時であることは間違いないし、今はまだ出発日を決められなくても未来の「夢の旅」を計画することは健康のためにも良いとのことです。
自主的に、またはやむを得ず今年の休暇を自宅や近隣で過ごさなくてはならない状況になったとしても、行動を制限しているように思えるものでも見方を変えることでメリットを見つけられたり、質にこだわることで体験を精一杯楽しんだりすることもできるのです。
セラピストは他にも、こんな状況下でも自分が暮らす場所の絵葉書を買って誰かに送ってはどうか、と言っていました。今となってはあまり使う機会がない切手や郵便ポストを探し始めるだけでもちょっとした冒険になりますね。
その次は、体験したことや行動をノートや日記に書き出してみましょう。訪れた場所やにおい、感じたことを想い起こして文字にすることは追体験にもなるし、その経験が人生において大切なものになります。
他にも、家で何もせずに過ごしてみる、近くの別荘(自分の家より大きくて素敵なところ)を借りて飲み物を片手にリラックスしながら1日中音楽を聴いて過ごす、というのも彼女のお勧めです。
休暇の記憶を呼び覚ますだけでも良いそうです。ステイケーションとはこうあるべきだ、という決まり事はありませんし、どんな時も、そしてどんな状況でも自分にとって有意義な方法で過ごすことが重要ですね。
セラピストにステイケーションの長所について自分の意見を書き出してみることを勧められたので、早速やってみました。
ステイケーションの長所
1 身近な場所に思いをはせる新しい方法。今までおそらく顧みることや考えることもなかった地元の本当の姿がより身近に感じられるようになる。
2 旅行の時間と出費が減るので、財布に優しい。
3 移動が減ると二酸化炭素排出量が減少するので、環境にも優しく、自然環境に貢献したと感じることができる。
休暇はどこに行くかより、心理的な意味合いが大きく、一時的に日常のルーティンから離れて自由な気持ちになれる時間であることも事実です。
セラピストから、詳細な旅行プランを作って理想の旅行を考えるよう言われました。観光ポータルサイト、旅行ブログ、自治体のサイト、SNSのページなどインターネットでたくさんの情報を見つけることができました。
想像力を働かせてみてね、とセラピストから言われましたが、この先世の中がどんな風になっていくのかを見てみたいので、行き先はまだ決めていません。
でも空想で旅することはできますよ!!(下の画像は、空想を膨らませるために今読んでいる本です。)