年末年始営業のご案内
12月31日(火):18:00終了
2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

  • 2022.08.03
  • 北アメリカ人は怠け者?それとも勤勉?
ヨーロッパから北米に越してきて最初に驚いたのは、車に乗ったまま利用できるサービスの豊富さでした。
イタリアで高速道路の料金所以外のドライブスルーサービスといえば、あのアメリカを代表するハンバーガーチェーン(広告的な理由で店名を明記していいのかわかりませんが、皆さんご存じのあのお店)しか思いつきません。

車に乗ったまま受けられるサービスの多様さに初めて気付いたのは、カナダに移ってきた時でしたが、現在暮らしているアメリカにはさらに多くのドライブスルーサービスがあります。アメリカ人が常に実利を重んじ、実務センスに優れている点も、ここでの生活が気に入っている理由のひとつです。
私は物事を系統立ててきちんと処理することが好きですが、同時に怠け者でもあるので、簡略化できるものは簡単に済ませたいと思っています。セーブできた時間は、他のことに使えますからね。
時間は常に足りないものなので、無駄にしたくないんです。
ドライブスルーは大幅に時間を節約することができるので、アメリカでは多くの企業が導入しています。
例えば、こんなものがあります。
銀行
多くの銀行にはドライブスルーで利用できるATMや係員のいる窓口があり、自動取引を行うことができます。車から降りる必要なんて一切ないんですよ。
夜にATMでお金を引き出すのは危険な場合もありますが、エンジンをかけたまま車の中から操作できるのであれば、より安全に利用できていいですね。
クリーニング店
多くのクリーニング店には、店員がクリーニングに出す洋服を受け取ったり、仕上がったものを渡したりするための通用ドアがあります。
新型コロナの流行以降、このようなサービスはさらに需要が増えました。こうしたサービスは「カーブサイド・ピックアップ(車中受け取り)」とも呼ばれますが、ドライブスルーと同様に車の外に出ることなくサービスを受けることができます。
学校
なんと、学校にもドライブスルーが。多くの学校では、子どもたちを送迎する際に保護者が車を停めて待機するための私道が用意されています。
安全上の理由から、車のナンバーを学校に届け出ておき、お迎え時には子どもの名前とクラス名を書いたステッカーや紙を車のフロントガラスに掲示する必要があります。当然ですが、子どもたちがみな、保護者に迎えにきてもらったことを確認する専門のスタッフもいます。
調剤薬局
処方箋は医師から薬局に送られるか、オンライン上にアップロードされます。2、3時間後(または数分後)に地元の薬局に行くと、ドライブスルー方式で薬を受け取ることができます。
アイスクリームの移動販売車
テキサスの夏は非常に厳しいことで有名です。車に乗ったままアイスクリームを購入するには窓口で直接買うよりも時間がかかるそうですが、エアコンのきいた車内でなら快適に順番を待つことができますね。
私の住んでいるエリアではこういったドライブスルーサービスをよく見かけます。
アメリカ全土を見渡してみると、ちょっとクレージーなドライブスルーサービスもあります。例えば、ラスベガスには車に乗ったまま結婚式を挙げられるチャペルまであるんです!
アメリカ人がぐうたらだとは思わないし、むしろ誰もがたくさんのタスクを抱えて常に忙しそうに動き回っています。
彼らはよく働きますし、副業を持っている人も多いです。運動をしたり、様々な子どもの活動に同行したり、学校や教会での活動に参加したり、ボランティア活動をしたりする時間の余裕がある人はラッキーですね。なかにはこれら全部を同時にこなす強者もいます。
個人的な考えですが、スペースに余裕があるこの街では移動は車に頼らざるを得ませんが、車に乗ったまま用事を済ませることができれば時間が節約できて、目的とする移動先がより身近に(テキサスの基準では)感じられるのではないでしょうか。
そうすれば、列に並んだり、駐車スペースを探し回ったり(ここにはいくらでもスぺースがありますが、それでも探す必要はあるのです)、子どもたちを車に乗り降りさせるたびにシートベルトを締めたり外したりする、といったことに時間をかける必要がなくなります。この実践的なところがとても気に入っています。

特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。イタリアからスコットランドへ移住し、2022年4月にアメリカのテキサス州オースティンに引っ越してきました。
仕事は土木技師、趣味は詩を書くことです。時間のあるときはドライブをして新しい場所を発見するのが好きです。
アウトドアが大好きで、キャンプやハイキングにもよく行きます。
この新たな土地でたくさんの友達をつくって、みなさんにもこの街のことを知ってもらえればと思います。

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