
「ラテルネ行列」は、毎年11月11日に行われ、「聖マルティン祭」とも呼ばれています。
今から約1600年前、西暦397年11月11日にサンクト・マルティン(St. Martin)という聖人が亡くなりました。ローマ軍の一族に生まれた彼はとても慈悲深い人として知られていたそうです。真冬のある日、城門の傍らで寒さに震えている貧しい人に、彼は自らのマントを切り与えました。その様子を見ていた周りの人々は、マルティンの惨めな格好を笑いましたが、その夜、自分が渡した片方のマントを羽織ったイエス様が彼の夢に現れ、その後、マルティンは洗礼を受けてキリスト教徒になりました、というお話が伝えられています。

歌詞は、次のようなものです。
Laterne, Laterne,
ラテルネ、ラテルネ
Sonne, Mond und Sterne
お日さま、月よ、お星さま。
Brenne auf, mein Licht,
パッとあかるい灯をともして。
aber nur meine liebe Laterne nicht.
わたしのラテルネだけは燃やさないで。
歌も愛らしいですよ。お聞きになりたい方は、ご参考まで。
行列が終わり、最終目的地に着くと、大人達が用意してくれた温かい飲み物と“ベックマン”といわれる聖マルティンをモチーフにしたパンが子供達を待っています。

秋の暗い夜道を照らしながら歩く子供達の姿は勇敢に見えました。さらに、沢山の提灯はとても幻想的且つ、小さい子供達を未来へ導く光にも思えました。