• 2015.12.24
  • ロマンティックなドイツのクリスマス
ドイツ語でクリスマス(聖誕祭)のことを「Weihnachtenヴァイナハテン」といいます。ドイツではパンとじゃがいもが主食なので、クリスマスシーズンになるとパン屋さんは大忙しです。日本でも「Stollenシュトーレン」というクリスマスケーキをご存知の方も多いかと思います。
クッキーやケーキを焼きながら、ドイツの子供達はこんなロマンティックな歌を歌います。

In der Weihnachtsbäckerei(イン デァ ヴァイナハツベッカーライ)
クリスマスのパン屋さんで

ドイツ人にとってのクリスマスはイエスキリストがこの世に降りてきて誕生した日で、それを祝うための神聖なキリスト教のお祭りです。
クリスマスの4週間前の日曜日から「Adventアドヴェント(待降節)」を迎え、ドイツの人々にとって一年で大切な4週間を心待ちにします。

クリスマスマーケット

ドイツやオーストリアの都市の広場ではアドヴェントの間、クリスマスマーケットが開催されます。人々はグリューワイン(ホットワイン)を飲みながら、寒さを忘れて幻想的なクリスマスマーケットを満喫します。

view_Düsseldorfer_Weihnachtsmarkt-Marktplatz_mit_Lillehammer-Tanne

クリスマスマーケットには様々な露店が並び、中でも欲しくなるのが木製品です。こちらはくるみ割り人形や煙人形、クリスマスピラミッドなどところ狭しと並んでいます。心温まる木でできた人形は実用的でありながら、クリスマスの雰囲気を出してくれるクリスマス必須アイテムと言えるでしょう。

Photo2
Photo2-1

Photo2-2

アドヴェントカレンダー

子供達にとってクリスマスは特別な月です。その楽しみの一つに「アドヴェントカレンダー」があります。12月1日〜24/25日までの数字が書いてあるカレンダーで、中にはおもちゃやお菓子が入っています。毎日一粒ずつのチョコレートを食べながらクリスマスが来るのをカウントダウンします。

Adventkalender

アドヴェントクランツ

4週間前の日曜日には「アドヴェントクランツ」を用意します。
これはもみの木などでできたリースに4本のろうそくが立っており、クリスマスからさかのぼってアドヴェントの日にろうそくに火を灯します。

第一アドヴェント    4つ前の日曜日に一本
第二アドヴェント    3つ前の日曜日に二本
第三アドヴェント    2つ前の日曜日に三本
第四アドヴェント    1つ前の日曜日に四本
4本のろうそくがともったら、もうクリスマス・イヴはもうすぐです。

Photo4a

クリスマス

クリスマスの中でも一番大切な日が「Heiligabendハイリッヒアーベント」と呼ばれるクリスマス・イヴ。朝起きたらアドヴェントクランツに4本のろうそくに火を灯し、聖夜に初めてクリスマスツリーを飾ります。Tanneタンネと言われる「もみの木」が主流で、至る所で本物のもみの木を買うことができます。針葉樹の良き薫りが部屋中に漂い、子供達と一緒にクリスマスの飾りを飾るのもクリスマスの醍醐味と言えます。
家族揃って教会へ行く人も多く、静かに家族で聖夜を過ごします。
夜サンタクロースがクリスマスプレゼントを渡しにきたり、朝起きたらプレゼントがもみの木の下に置かれていたりと、プレゼントの演出も素敵です。

もみの木

翌日から、第一クリスマス(12月25日)、第二クリスマス(12月26日)と呼ばれ、日本でのお正月のようにドイツでのクリスマスはもっとも重要な歳時です。聖夜は家族だけで、第一・第二クリスマスは親戚や友人を招いたりしてご馳走を食べます。主にGansがちょう、Pute七面鳥、Ente鴨、Hirsch鹿肉などが好まれ、ゆっくりと静かにロマンティックなクリスマスを楽しみます。
これに雪が降ればパーフェクトなクリスマスになることでしょう。

Gans

フローエ・ヴァイナハテン!
(よいクリスマスを!)


© Düsseldorf Marketing & Tourismus GmbH

特派員

  • 理夢
  • 職業いけばな活動家

ドイツ在住5年目。海外で「和の心」を忘れず、「いけばな」と「着物」を中心に日本文化活動を行う。日本の美を広めるべく、また次世代にも継承していけるよう精進して参ります。

理夢の記事一覧を見る

最新記事

おすすめ記事

リポーター

最新記事

おすすめ記事

PAGE TOP