アルプス山脈は最高峰のモンブラン(標高4810m)を筆頭に、ヨーロッパ中央部を東西に(東端はスロベニア〜南西端はフランスまで)1200km横切る世界で最も有名な山脈のうちの一つです。アルプスの由来は、アルプ(スイスの高山山腹の夏季放牧場;英語: alp,フランス語: alpe,ドイツ語: Alpe)がいっぱいであると考える説と、ケルト語の alp「岩山」を語源とし、ラテン語を経由したと考える説があるそうです。
ヨーロッパでは陸続きで車の移動ができるため、特に夏の登山と冬のスキーができる季節は近隣国より多くの観光客で賑わいます。アルプス山脈は、イタリアのコモ湖からスイスとリヒテンシュタインおよびオーストリア国境(ライン川)を結ぶ線で東アルプス山脈と西アルプス山脈に分けられます。この夏はドイツ、オーストリア、イタリアの国境近くにある東アルプス山脈へやってきました。
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この辺りは、ドイツ側のバイエルン•アルプス、オーストリア側のザルツブルグ•アルプス、オーストリアのチロル地方、イタリアの南チロルがとりわけ人気があり、標高の高い山々に囲まれた自然の景色はハイジの世界を連想させます。
heidi夏は小鳥のさえずりを聞きながら、雪解け水が流れる川や湖、木々から放出された高濃度酸素を浴びる森林浴は心身ともに癒されます。ですから、ドイツやオーストリアではお医者さんから許可がでればKurクアと呼ばれる保養所を使って3週間ほどリハビリや休養をすることができます。
kurスキー場の近くのほとんどのホテルやペンションはこじんまりした家族経営で、夏の間中花を咲かせるペラルゴニウムとゼラニウムで窓際を飾られ、伝統的なアルプス風の外観はとっても素敵です。古くから伝わる民族衣装、男性はLederhoseレーダーホーゼ(皮のズボン)、女性はDirndlディアンドルがあり、南方の陽気な笑顔で出迎えてくれます。
pensionドイツ側にあるバイエルン・アルプスには、バイエルン王ルートヴィヒ2世によって19世紀後半に建設されたノイシュヴァンシュタイン城があり、アルプスでも最も人気のある観光地の一つです。ルートヴィヒ2世はほかにもこの地域に、ホーエンシュヴァンガウ城とリンダーホーフ城の二つの城を建設しています。山頂近いノイシュヴァンシュタイン城まで、馬車に揺られながら登山することもできます。
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山地の天気は変わりやすいですが、晴れた夏のアルプスは言葉では表せないほど美しく、自然の中で人は生かされていると感じました。また冬にスキーをしに訪れたいと思います!