• 2018.08.10
  • 「東洋が西洋に出会う」アジア日本庭園開園
神聖ローマ帝国時代、世襲により大きな権限をもって領土を支配する諸候・貴族の爵位「フュルスト(Fürst)」により、ドイツ国内至る所にお城が立てられ、守られました。フュルストの語源はラテン語のプリンケプス(第一人者の意)とされ、古英語を通じてFirst(第一)から由来されています。


(ディック城)

デュッセルドルフから20分程離れたところにあるSchloss Dyck(シュロス ディック:ディック城)では、2018年6月「Ost trifft West(東洋が西洋に出会う)」というテーマでアジア日本庭園がオープンしました。3500平方メートルのアジア日本庭園には様々な種類の竹庭(ちなみにドイツでは竹は貴重な植物です)、新たに松、桜、もみじ、つつじなどの日本的な植物が植えられ、二つの池と禅庭園が訪問者の心を安らかにします。もちろん、この美しい庭園は私たち日本人にも故郷に帰ったような気持ちにさせてくれますので、「東洋が西洋に出会う」とは、良いタイトルだなぁと感心しました。




(禅庭園)

シュロス ディックは水に囲まれた水城で、約1000年もの歴史があります。従来は英国ガーデニングがメインで、庭園アートとお城のランドスケープが有名です。入場料がかかりますが、その分手入れが行き届いているので、何度も訪れたくなるお城の一つです。




(りんごの名産地)

お城の横には雰囲気の良いREMISEというカフェもあり、手作りケーキやお食事もできます。ここはりんごの名産だけあり、りんごケーキはりんごの程よい歯ごたえ、また甘過ぎず、とっても美味しかったです。
隣接したホテルもあるので、このお城で結婚式をあげたらとてもロマンチックなことでしょう!


また、駐車場の付近には様々な種類のりんごや農家の穫れたてフルーツ、はちみつ、卵、ジュース、ワインなどのお土産屋さんがあります。ここでしか手に入らない食材を求めてくる地元の人達も多い人気店です。

一年間を通してガーデンフェスト、音楽コンサート、8月にはクラシックカーが集結する「Classic Days」、12月にはクリスマスマーケットなどのイベントが沢山ありますので、是非新しく日本庭園が加わったディック城を近々訪れてみてください。

特派員

  • 理夢
  • 職業いけばな活動家

ドイツ在住7年目。海外で「和の心」を忘れず、「いけばな」と「着物」を中心に日本文化活動を行う。日本の美を広めるべく、また次世代にも継承していけるよう精進して参ります。

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