来週から1週間ほどJICAの業務のため首都リマへ行くのですが、その際にこのジャンパーを着て、ミュージアムを宣伝してみようか?せっかく首都へ行くので少しファッションに気を使うべきか?と悩んでいるところです。
私が働くパラカスミュージアムの近況を少し。最近は、小学校の校外学習で訪れる皆さんでとても賑わっています。
校外学習でお越しになる小学生は、展示を観ることに加えて、私たちと一緒にワークショップ部屋で塗り絵をしながらパラカス文化を勉強するプログラムにも参加します。今日は600人以上の方がお越しになり、さまざまな学年の生徒を30人ずつくらいに分けて対応しました。
塗り絵に取り組んでもらうにあたり、たくさんの色鉛筆やクレヨンを用意しているのですが、学年によっても、クラスによっても、人によっても取り組み方がさまざまで、本当に面白いです。全てを一色塗りで完結させる人、色を選択して組み合わせを考えることにたっぷり時間をかける人、色塗りよりもお喋りに夢中な人、枠を気にせず、はみ出しまくりで情熱的に塗りまくる人、枠の中にきっちりと、ひとつずつ丁寧に塗っていく人、カラフルに仕上げる人、ひたすら鉛筆削りで色鉛筆を削っている人、一言も話さずに黙々と取り組んでいる人、自分で色鉛筆セットを持ってきている人など。
日本と大きく違うなと感じるのは、先生も、保護者も、子どもたちと一緒になって真剣に取り組んでいるところです。大人が傍観者ではないのです。
話を聞いてみると、ミュージアムというものに生まれて初めて来たという生徒がほとんどで、ミュージアムがとても楽しかったと言うのです。そんな瞬間に立ち会えていることが私はとても嬉しくて、ミュージアムで働くって素晴らしい経験だなと思うのです。新しいことを知ることができて、見たことのないホンモノをみることができるミュージアムの大切さをここへ来て改めて感じています。
また、生まれて初めて日本人を見たという子もほとんどで、私が彼らにとって初めての日本人で良いものか。。。「私=日本人」になって大丈夫なのかと思ったりもするのですが、まあ考えても仕方がないので、私が日本人代表だ!と言う気持ちで彼らと接しています。
そして、彼らは生まれて初めて見た日本人にサインを求め、一緒に写真を撮ってくれと言います。私は、中学生の時に、期末試験中に暇すぎて自分のサインをああでもない、こうでもないと考え続け、割と立派なサインを持っているのですが、これがここに来て大役立ち。人生、無駄なことってないですね。日本の皆さん、南米へ移住する際は、サインを考えてくるとよさそうですよ。それではこのあたりでアディオ~ス!南米ペルーのイカ州パラカスより山本粧子でした。