イタリア人シェフが作ったマグロのにぎりとトロのあぶりのにぎり
以前はなかった地酒も徐々に置いている店が増えつつあり、まだまだ認知度は弱いにしても飲もうと思えば日本の職人さんが作った本当の地酒も飲めるようにもなりました。今や、低価格で食べられるお店から、高級店、居酒屋、フュージョン、という具合に10数年前に比べると、かなり選択肢は増え一般的にも寿司以外の日本食も徐々に知られるようになったと思います。確かに、まだまだ日本で食べる物とはやはり違いますが、これだけ日本食が広まるのも和食=ヘルシーなイメージを持たれている事は要因にあると思います。こんにゃくやしらたきに至ってはダイエット食として、スーパー、薬局でも今や購入できる時代となり、売られている日本のお野菜や調味料の種類もかなり増え、フィレンツェに滞在する日本人にとっては、気軽に自宅で和食を作る事も出来るようになり嬉しい限りです。日本の文化を知ってもらう意味でも、日本食は切り離せない物だと思うので、これからのフィレンツェの日本食文化が普及する事を期待したいと思います。
- 2017.02.14
- 変わりゆくフィレンツェ日本食事情!
私がフィレンツェに移り住んだばかりの頃は、日本食を食べられるレストランは数えるほどしかなく日本の食材を買えるところも少なく、売られている物も限られていて、値段も高く、とても気軽に和食が食べられる機会等なかったのですが、数年前やっとフィレンツェにも寿司ブームが訪れ、あっという間にお寿司を食べられるレストランが急激に増え、それに伴いスーパーでもお寿司を作るためのお酢や海苔やワサビやお米といったぐらいの物なら簡単に手に入れられるようになりました。でもどうしても魚の高いフィレンツェではそれほど凄いネタを使っている訳ではなくても寿司はやはり高価なイメージで、昔ほどではないにしても、なかなか気軽に楽しめるという感じではなかったように思います。それが一昨年ぐらいから寿司食べ放題のお店ができたり、寿司よりもっと手軽に食べれるイメージのラーメン屋さんが一気に増えたりもしました。そして今年に入ってからは、寿司でも、ラーメンでもなく、日本の食材を使った日本の居酒屋を意識したレストランや、和の食材を使ったお店ができたり、イタリアンレストランでさえも、隠し味に醤油を使ったり、ドルチェに抹茶やゆずを使ったりするところも出てきました。寿司屋にしても、高くてまずいではなく、シェフ自ら日本を訪れ、日本の寿司職人さんからお寿司を学び、クオリティーにこだわった寿司屋も出現してきました。