• 2022.02.09
  • Madrid te acompaña
マドリード・テ・アコンパーニャと読みます。昨年12月にマドリード市は『Madrid te acompaña・マドリードがお供します』と名付けた高齢者向け同行アプリ・プロジェクトを始めました。65歳以上のマドリード市在住の高齢者が対象で、日常生活を送る中で困難を感じる様々な場面で、必要に応じてボランティアが付き添ってくれる無料サービスを携帯アプリで簡単に申し込めるシステムです。


パンフレットにあるQRコードを読み取って必要事項を記入し登録すると希望するサービスの予約画面にアクセスできます。


医療診察同行サービス画面です。診察日時を入力して同行を申請します。


パセオ(お散歩)同行サービス画面です。ご希望の日時場所を入力してください。この画面のように若いイケメンさんを指名できるのかな?


お買い物同行サービス申し込み画面です。宅配も頼めず行ったスーパーで買った重たい食料品等を元気な若者同行者に運んでもらえるのは助かりますね。


公共機関での書類書き込みなど諸手続き作業をお助けするサービス画面です。眼鏡を付けたり外したりして、お役所言葉と奮闘するのは億劫でしょう。  


ペットのお散歩や犬猫病院同行サービス申し込み画面です。体力の落ちたシニアは大型犬に引きずられる危険もありますよね。

図書館や映画館、劇場などの娯楽やレジャーなどにご一緒するサービス申し込み画面です。


入院中の高齢者を訪問するサービス申し込み画面です。家族や知り合いのお見舞いもなく孤独な入院生活を送っている人と一緒に過ごします。

ちなみに現在マドリード市の総人口は330万5408人で、このサービスの対象となる65歳以上は63万6393人です。人との関係が希薄になりがちな大都会で、独り住まいの高齢者の孤立問題がコロナ禍で一層際立ってきたのもこのようなプロジェクトが立ち上がった理由の一つかもしれません。利用するにはスマホの操作が求められていますので高齢者にとってはハードルが高そうですが、市当局は高齢者向けスマホ教室“Tecnomayores テクノシニア”を開いたり、一般にIT弱者と呼ばれる市民層へデジタル格差解消目的の様々な機会を提供しています。
今のところ不便はありませんが利用資格を満たす身としては、明日は我が身、念のためアプリをインストールしました。


緊急の際には112救急につながります。

特派員

  • 山田 進
  • 職業スペイン語・日本語通訳

スペイン政府より滞在許可と労働許可を頂き、納税・社会保険料納付をはじめて早37年。そろそろシルバー人材センターへの登録も視野に入った今日この頃、長い間お世話になったこの国のことを皆様にご紹介できることを楽しみにしています。

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