サイレント ディスコ|三上 由里子|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2018.07.31
  • サイレント ディスコ
数年前、ミラノの街中を散歩していて、有名な運河に来ました。遥か昔のミラノは運河が網羅していてアムステルダムのような街並みだったとか。今では、運河は道路として埋め立てられて主要な二つの運河が残っていて、レストランやお店が連ねスタイリッシュなスポットとなっています。

この運河には、かつて船舶場があったのですがそこを長年かけて(膨大な費用もかけて)整備工事を施して今では観光客用の観光スポット又は週末の家族の憩いの場所となりました。

工事がなされる前に、私はそこに住んでいた知り合いを訪ねたことがあって、4回の窓の外に広がる運河の景色に魅了されてその住まいを羨ましく思ったものでした。工事前のこの船舶場跡地はその工事の期間が非常に長かったので、地域の住民は工事の騒音に悩まされたと聞いています。



あの時私が散歩をしてこの運河にたどり着いた時に不思議な光景を見ました。数十組のカップが踊っているのです。でも音楽無しで。よくよく見ると、ヘッドホンを各自つけて踊っていて、近くにいるDJが無線で音楽を送信していることがわかりました。

サイレント ディスコというこの案は、画期的だと思いませんか!

私は基本的にクラシック音楽の演奏家なのですが、ポップスも弾きます。ポップスのバンドに混じって弾く時にちょっぴり辛いなぁと実は思っています。それは音量の大きさです。クラシック音楽が持つ音量と、ポップスの音量と種類が違うように思います。なので、私はディスコに踊りに行った経験がほぼありません。が、このサイレントディスコならば、私が心地よいと思う音量に調整できるに違いありません。

ミラノの街は大都会へと変化を続けていて、大都会が持つ特色も増えています。例えば家族の小核化や近所づきあいの無さから生まれるトラブル。イタリア人が持つあの寛大さが都会になればなるほど無くなってきているようです。一番問題になるのが「音」。隣近所の音に対して寛容でいられなくなる要素が増えています。そして都会が大きくなればなるほど騒音も比例して増えることは避けられません。レストランやお店も近所の住民の苦情対処にしばしば追われているようです。

さて、一見不思議な感じがするこのサイレントディスコ。それでももっと流行っても良さそうなのに、と私は応援する気持ちでいっぱいだったのですが、なかなかお目にかかりませんでした。
が、ミラノの近郊に旧貴族の邸宅の広大な庭を開放して、イベント会場としてコンサートなどを開催しているところがあるのですが、数日前にそこでサイレントディスコが開催されたことを読みました。音楽が4、5種類用意されていて選べるとか。加えて、4組のバンドのライブも聴くことができると書いてありました。

サイレントディスコで、自宅でもディスコが出来るではありませんか!
これ、やってみたーい!

特派員

  • 三上 由里子
  • 年齢戌(いぬ)
  • 性別女性
  • 職業音楽家

チェリスト。ミラノを本拠地に、ソロコンサートアンサンブルの編成で演奏活動の傍ら、演劇、画像、舞踊やライブ演奏を組み合わせたマルチスタイルの舞台プロデュース。

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