忘れるな、忘れるな、11月5日を!|ジャンフランコ・ ベロッリ|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

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  • 2019.12.23
  • 忘れるな、忘れるな、11月5日を!
「忘れるな、忘れるな、11月5日を...」というフレーズは、1605年11月5日に起きた事件を、韻を踏んで表したものです。
11月5日はイギリス国王ジェームズ1世殺害を目的とする火薬陰謀事件のあった日として知られています。
イギリスのカトリック教徒集団がたくらんだ計画では、ロンドンのど真ん中にある上院議場が爆破されることになっていました。
この権力の象徴に対する爆破・破壊は1605年11月5日、イギリス議会の開会式が行われる日の開会宣言の瞬間に決行される予定でした。
計画が失敗に終わったのは、陰謀の詳細を記す匿名の手紙が同年11月1日に国王へ届けられていたからです。
11月4日の夜、ロンドンでガイ・フォークス(首謀者のひとり)が火薬の詰まった30を超える樽とともに発見されました。
彼を逮捕し、拷問することで、共謀者は全員逮捕され絞首刑となりました。
火薬陰謀事件が今でも反乱や暴政との闘いのシンボルとみなされているのは、アラン・ムーア原作の漫画シリーズで、後に大ヒット映画となった『Vフォー・ヴェンデッタ』のおかげでもあります。
この有名な映画は独裁政権下の未来のロンドンを舞台にしていて、そこでは全体主義社会が成立し、政治上の敵や少数派を迫害するアダム・サトラー議長率いる弾圧的な政府が君臨していました。
全体主義体制に反対しているのは、ガイ・フォークスの仮面を付けた謎の人物ただひとり。
でも、象徴的なラストシーンではロンドンの全市民がこのカトリック教徒の革命家の仮面を付けます。
ガイ・フォークス・ナイトまたはボンファイヤー・ナイトはイギリス中でお祝いされているイベントで、ロンドンの議会への攻撃を未然に防いだことを花火と焚き火で記念します。
毎年11月5日に行われる記念イベントの期間中に、陰謀のメインシンボル(ガイ・フォークス)の人形が燃やされます。
また、その日の夜は昔から伝わる韻を踏んだ以下のフレーズが唱えられます。
「忘れるな、忘れるな、11月5日を
火薬による反逆と陰謀を
この事件が忘れられるべき理由など
どこにもありはしない。」
ガイ・フォークスの仮面はガイ・フォークス・ナイトで既に利用されていましたが、世界中に広まった完全に様式化されたデザイン(白い顔、赤い頬、魅惑的な笑顔を思わせる跳ね上がった口ひげ)を考案したのは漫画家のデヴィッド・ロイドです。
近年、この仮面は再び脚光を浴びるようになり、アノニマス(目的を達成するために匿名で活動するインターネット上のアクティビスト集団)や、「ウォール街を占拠せよ」と名付けられた抗議運動、その他のさまざまなデモで使用されています。
ガイ・フォークスの仮面は反乱、自由、解放、自由意思の代表的シンボルとなっているのです。
この辺りでは毎年、ボンファイヤー・ナイトという先祖代々の祝賀イベントが行われ、イギリス人は街頭へ繰り出し、ロンドン最大の焚き火や花火を楽しみながらお祝いします。
暗殺者の姿を描いた旗をもって練り歩き、それを燃やすのが慣例です。
ボンファイヤー・ナイトは毎年11月5日に開催されますが、イギリスの首都では1カ月かけて祭りが繰り広げられます。
プログラムの目玉は30フィート(約9m)の人形を焚き火のてっぺんで燃やす巨大キャンプファイヤーで、地元アーティストとのコラボレーションによるクリエイティブな学習プログラムの一環として地元の若者たちが制作します。
バッターシー・パークではロンドン最大級の花火大会も行われます。
夕方からのプログラムではバー、フードスタンド、縁日の市が立ち並び、ボンファイヤー・ナイトを家族で楽しむのにぴったりです。
テムズ川でボートに乗っていつもと違うボンファイヤーの夜を祝うこともできます。
ロンドンをボートに乗って巡り、光り輝く夜景と首都最大の花火大会を心ゆくまで満喫することも、もちろん可能です。
バーで飲み物を楽しみ、くつろいだ気分でロンドンの象徴的なスカイラインを川から眺めることができますよ。
イースト・ロンドンを拠点とするロンドナーは、ロイヤル・ドックスで行われるニューアムのファイヤーワークス・ナイトに出かけたりもします。
そこでは大抵、伝統的な花火、音楽、乗り物、そして夜通し踊りたい人向けにDJも用意されています。


特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 年齢子(ねずみ)
  • 性別
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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