12月5日深夜までは若い子供向けのイベントでいっぱいの時期です。子供たちには、寝る前に自分の靴にシンタクラースへの手紙や絵、シンタクラースの馬へニンジンを置いておく習慣があります。いい子は(両親がシンタクラースと連絡ができたら)次の朝、靴にお菓子があります。地元のお店もシンタクラース限定のお菓子がたくさん売れています。人気があるのは、ペーペルノーテン(シナモン味の小さなクッキー)、キャラクターや食べ物の形をしているマジパンです。子供たちのファーストネームをチョコレートで書いたりします。
12月5日夜、シンタクラースは家の屋根を馬に乗って通り、ズワルトピートは歩いて彼に寄り添っています。ズワルトピートはプレゼントでいっぱいの袋をもって、煙突から家に入ります。これがズワルトピートの顔が黒いの理由です。煤まみれです。ズワルトピートは煙突を通ってプレゼントとペーペルノーテンを部屋に置いて、またシンタクラースの元に戻ります。そして次の朝、子供たちがプレゼントを見つけます。違う祝い方もあります。12月5日の夜に家族がシンタクラースの歌を歌い、シンタクラースを待っています。すると突然、ドアがノックされてペーペルノーテンと共にプレゼントで一杯の袋が家の中に置いてくれます。子供たちがシンタクラースかズワルトピートをひと目見ようとしますがすぐ消えてしまいます。一般的に子供が9歳ぐらいまでのお祝いです。
家族みんなが9歳を超えたら、シンタクラースはもう家に来ません。しかし、その後も多くの家族は様々な方法でシンタクラースを祝います。一つは、家族のみんなが集まって、一緒にポエムを読んだり、プレゼントを開けたりして、楽しい晩を過ごします。子供でなくても、とても居心地よく懐かしい習慣です。現在、シンタクラースのお祝いは、一部の人に反対されています。ズワルトピートが赤い唇、黒い癖毛と金色のピアスの黒い肌の人で黒人の戯画と論じられます。確かに、歴史的に古い黒人の描写にそっくりだとも言えます。ある人はシンタクラースとズワルトピートの間柄を奴隷制と同じだと感じる人もいます。シンタクラースの伝統を大事に思っている人は、この解釈を反対し、奴隷制などと全く関係なく、ズワルトピートは煤で黒い顔をしているため「問題ないはずだ」と言います。この議論はもう何年も続いており、現在は、黒い顔のズワルトピートだけじゃなくて、いろいろな色の顔をしているズワルトピートが現れるイベントも行っています。いずれにせよ、オランダ人の子供たちはシンタクラースの祝いを楽しんでいます。今年、どのようなパレードがあったかを確認する場合は下記を見てください。http://www.sintinamsterdam.nl/over-de-intocht/