• 2017.01.17
  • クリスマスのライトアップ
数週間前の一度の吹雪で、ミシガンは一夜にして真っ白に染まりました。雪は30~50cmも積もって、クリスマスの時期にぴったりの美しい冬景色を作り上げてくれました。

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アメリカではクリスマスは一大イベントで、サンクスギビングデーを過ぎた瞬間から、人々の熱意がはっきりと感じられます。ラジオからはクリスマスソングが流れ出し、お店はクリスマスの装飾で彩られ、みんなの話題はクリスマスショッピングの話で持ちきりです。日本のクリスマスとはちょっと違い、アメリカのクリスマスは子供のための休日でも、カップル向けのロマンチックなイベントでもなく、家族で祝う祝日です。そしてもちろん、クリスマスの起源はキリスト教の祝日で、イエス・キリストの誕生を祝うものです。

ところが、この宗教的連想のせいで、「メリークリスマス」という挨拶が議論を呼んでいます。この呼びかけはキリスト教の祝祭を意味するもので、ほぼ同じ時期に祝われるユダヤ教の祝祭、ハヌカーやアフリカの祝祭、クワンザへの配慮に欠けるというのです。ですから、「メリークリスマス」の代わりに「ハッピーホリデー」と挨拶するのが良いとされています。一部の店員はこの呼びかけを実行していますが、まだ多くの人が「メリークリスマス」と言っているのを耳にします。

もうちょっと軽い話題に目を向けてみると、街中を彩るはなやかな装飾は、誰もが楽しめるものだと思います。今回の記事では、これについて、いくつか例を挙げてみたいと思います。ひとつめはサンタクロースです。大きなショッピングモールには必ずいますし、一部の大型スーパーにも登場しますが、特にショッピングモールでは、これがビッグイベントになっています。サンタは大きな椅子に腰かけていて、子供たちは彼の膝に乗るために列を作ります。サンタは子供たちにいい子でいたかどうか、そしてクリスマスにほしい物はなにかとたずねます。そばにはたいてい、サンタの妻のクロース夫人と妖精の小人たちがいます。ノビにある大型ショッピングモール、トウェルブ・オーク・モールでは、サンタへ続く道がすべてゲームやアクティビティで埋め尽くされていました。子供と一緒に列に並んだ親たちは、入店するまでにたっぷり待たされるというわけです。

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ふたつめは人々が外に飾るクリスマスの装飾で、これは実に見事です。ほとんどすべての家が参加している地区もあり、周辺をドライブするのが本当に楽しくなります。みんなとてもクリエイティブで、家の周りをすべて色のついた電球で覆い、前庭にもまた違った装飾が施されています。聖母マリアとヨセフ、3人の聖人とともに、イエスの誕生シーンを再現してライトアップしている家もあります。誰もが楽しめるものを作ろうと労を惜しまない様に、関心してしまいます。

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最後に、プリマスという街の公園で見られる、とても特別なクリスマスツリーの伝統を紹介しましょう。この公園には、地元の商店が購入し、装飾を施したツリーがいくつも設置されるのですが、きれいに飾りつけられたこれらのツリーは誰でも買うことができ、そのお金は慈善団体に寄付されます。園内には今年亡くなった人をしのぶためのエリアもあり、遺族など近しかった人々が装飾したツリーが設置されます。これらのツリーは故人の写真や愛情あふれるメッセージで飾られ、そばには故人の名前を書いた札が添えられています。子供や若者にささげるツリーもかなりあって驚きました。それにしてもこれは、亡くなった方をしのぶ、とても素敵な方法ですよね。

特派員

  • マルタ・ ヒッキー
  • 職業教師、イラストレーター

マルタは生まれも育ちもアムステルダムですが、日本語と日本文化の研究の一環で2年半の日本在住経験があります。オランダ人と日本人の間の文化とコミュニケーションのつながりについて、特に強い関心を持っています。現在はミシガン州ノバイに拠点を移し、文化の違いをより広く探究しようとしています。

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