上海にいながら各国の様々な料理を食べることができますが、やはり私は伝統的な中国料理が一番好きです。先日、上海に住んでいる友人が太鼓判を押す中華風レストランへ行ってきました。もちろん料理は美味しく、そのうえ内装もとてもおしゃれで非常に印象的でした。
まるで60年代の上海へタイムスリップしたような空間で、装飾など中国らしさを表現しており非常に素敵なお店でした。日本にも「中華料理」はありますが、中国で食べる本場の中華料理とは全くの別物だと思うほどです。
では、簡単にですが中国料理について説明しましょう。
中国料理は地域によって異なり、大きくは8つに分けることができます。山東省で発祥した「魯(ロ)料理」は塩辛く、四川省の「四川(シセン)料理」は唐辛子や山椒などの香辛料を効かせた辛い料理となっています。
対照的に江蘇省の「蘇(ソ)料理」はさっぱりとして甘めの味付けで、広東省の「粤(エツ)料理」は食材本来の味や色を活かすため薄味となり、福建省の「閩(ビン)料理」は甘酸っぱいものと塩辛いものが合わさった料理が特徴です。
安徽省(あんきしょう)の「徽(キ)料理」は比較的油を多く使用し濃い味付けが特徴的です。湖南省の「湘(ショウ)料理」は酸味と唐辛子の風味で濃厚、さらに漬け物が有名です。浙江省の「浙(セツ)料理」は醤油味がベースとなり濃い味付けとなっています。
さすが面積の広い中国ならではですね。料理のバリエーションも豊富で、上記に挙げた料理をもっと細かく分けると、その数は倍以上にもなります。
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「紅焼茄子」[/caption]
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「カツ揚げ」[/caption]
今回、食事をしたレストランは浙料理と蘇料理を取り扱っています。私の大好きな茄子の醤油煮込みとカツ揚げを注文しました。
特に「紅焼茄子」はおすすめで、濃厚さと程よい甘みが交わりとても美味しい一品です。
カツ揚げは日本のものと少し異なり、サクサクした食感の衣としっとりした豚肉となっています。お皿に添えられている唐辛子を粉末にしたものにつけて食べるとさらに美味しくなります。
「中国の食文化は奥が深いなあ。」と改めて感心しました。次回はパンチの効いている四川料理に挑戦してみようと友人から誘われ、辛いものも好きですので、今からとても楽しみです。