• 2015.07.17
  • “初音ミク”、上海に初上陸!
日本発のバーチャルシンガー、“初音ミク”がついに国境を越えて上海へやってきました。”初音ミク”が誰なのかもしくは何なのか分からない日本人の方も、まだたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。そんな彼女が海を渡り、上海で初めて実現した単独公演では、あらためて、中国の若者たちの日本文化に対する情熱を知ることになりました。

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今回、私も彼女のことを全く何も知らないまま、コンサート会場に初めて足を運びました。と言うのも、最新のCG技術を駆使したキャラクターのパフォーマンスにとても興味があったからです。もちろん、この可愛らしいキャラクターが中国でどれほど人気があるかにも注目していました。

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まず驚いたのはチケット料金です。なんと一番安い席でも1万円以上、SS席になると約3万円。にもかかわらず、発売初日、わずか30分ほどで、2日分のチケットがすべて完売されたのです。日本からは、「MIKU EXPO in Shanghai 応援ツアー」と銘打った、大阪と茨城の2カ所から出発する2泊3日のツアーが実施されたようです。

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ライブ当日は、予想通り大多数の学生のファンで溢れ返っていました。中には、上海以外の地域からも来られたファンの方も大勢いました。なぜこれほど人気があるのか。数人のファンにインタビューしたところ、「良い曲がたくさんある!」「自分で作詞・作曲し初音ミクに歌わせることもできる。」などの意見でした。やはり音楽の力は世界共通なのですね。

ライブ中は、会場を覆い尽くす青のペンライトが左右に振られ、これほどのファンが上海公演を待ちわびていたのだと思うと感動的な光景でした。ステージ上のアイドルは2次元にもかかわらず、コンサートの開始から終了まで、総立ち状態のファンの声援は全く鳴り止まず、彼らの熱い思いが物凄く伝わってきました。

実は、中国でも中国版ボーカロイド*が登場しています。名前は“洛天依(ルオ・テンイ)”。中国らしい音源を使用した楽曲がたくさん売り出されています。日本でも徐々に認知され、人気が出始めているようです。いつの日か、中国版ボーカロイド“洛天依”も日本でコンサートを実現し、“初音ミク”との共演を果たすことができれば、面白いかもしれないですね。

*ボーカロイドとは、ヤマハが開発した、音声合成技術を用いたソフトウェア製品。“初音ミク”もそのうちの一つ。

特派員

  • 増田 宏誠
  • 職業会社経営

上海テレビを経て、ファッション雑誌「大都市」の在日記者としての執筆の他、広告会社にて中国語圏コピーライターとして活動を経て、2001年1月に会社設立。メディアを中心としたアジア人観光客誘致サービスを提供しています。

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