- 2015.12.14
- 上海の朝ごはん「四大金剛」
上海の朝ごはんと言えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
上海では「四大金剛(スーダージンガン)」と呼ばれる「大餅(ダービン)」、「油条(ヨゥティャオ)」、「豆漿(ドウジャン) 」、「粢飯(ツーファン)」の4品が定番となり、それぞれの家庭の食卓に並びます。
「大餅」は甘味と塩味の2種類があり、小麦粉をこねて平たく焼いたものです。甘味の大餅は小麦粉に少量のごまと砂糖で作られ、香ばしくて一度食べたらやみつきになります。特に出来立ての大餅はおすすめです。塩味の大餅はネギがアクセントになり、塩しょっぱさと香ばしさがクセになります。どちらも本当に美味しいので上海を訪れた際には両方の「大餅」を味わっていただきたいですね。
「油条」は細長い形をした中華風の揚げパンです。表面のサクサク感と中のしっとり感のバランスが絶妙で、朝からガッツリ食べたい方にはおすすめです。パン自体には味がないので醤油をつけたり、熱々の豆乳やお湯に浸して食べます。私としては、豆乳に浸しながらたべるのがおすすめです。そのままでは脂っぽいですが、豆乳に浸すことによりまろやかで優しい味に変化します。
「豆漿」は日本でも馴染みのある豆乳のことで、中国には、甘いものと塩味のものがあります。上海人が好きなのは、干しエビ、ザーサイ、小さく切った油条、ネギなどを熱い豆漿に入れた塩味の上海風豆漿が人気です。隠し味としてラー油を入れることでさらにコクが出て、最高の一品になります。
「粢飯」は中華風のおにぎりです。ただ、日本と違っているのは、もち米を使用しているところです。中の具材は、好みによりますが、油条、ザーサイやそぼろなどの具を入れています。ほどよい塩加減がまさに絶妙で、これ一つでお腹いっぱいになります。ほんのり甘くもっちりとしたもち米は、腹持ちも良く、朝ごはんとしてよく食べられます。ローカルな食べ物ですので、屋台や食堂などで気軽に食べることができます。
皆さんも、中国を訪れた際には、これらのソウルフードを味わってみてはいかがでしょうか。どれもとても美味しいので、きっとやみつきになるはずです!