中国では火鍋と言えば四川の麻辣火鍋です。今日紹介する店は上海での本番四川火鍋店「辣府」です。このお店を経営しているのは、上海の人気テレビSMGの司会者です。
中国では有名人がレストランやバーを運営すること自体は特に珍しくありませんが、しかしこれほど、多くのチェーンを展開している例は少ないのではないかと思います。2011年に開店し、現在上海に十数店舗を構えています。休日・祭日などは、長蛇の列になりますので、早めに行って席を取らなければなりません。私は最長で6時間待ったことがあります。「辣府」の外観は中国の古典的な構造をしており、赤い灯籠によってライトアップされる夜の時間帯は、古代の酒褸(中国の伝統的な飲食店)のような、独特な雰囲気を醸し出します。店の外にも、おいしい火鍋の香りが漂って来ます。店内に入ればそこには火鍋のけむりや、お客たちの話し声、そして店員たちのいそがしい姿があります。どのテーブルにもおいしそうな料理がならんでいます。
「辣府」の注文方法は斬新で、中国の人気SNSウィーチャット(微信)を使ってコードをスキャンすると、メニューが表示されます。まず注文するのはスープです。看板メニューは、9つの柵で仕切られた鍋を使った麻辣牛油鍋です。しかしあまりに辛そうなので、私は薬膳野菜鍋を注文しました。
私のお気に入りの具材は牛のセンマイ、鴨の血、羊肉しゃぶしゃぶ、チーズ入り餅、カニとパクチーです。今回は2人で訪れたので、以上の注文です。3、4人で食べるときは、大根、カエル、魚スライス、カニのつみれ、超辣牛肉団子、太い春雨もおすすめです。デザートも人気ですので、ぜひ試してみてください。
鍋の取っ手には、龍の頭のオブジェがついています。鍋が沸いて注文した料理が揃うのを待っている間に、自分のお好みタレを作っておきましょう。中国鍋のタレを作る調味料は20種類ほどあります。基本的には、メインのタレを1種類選び、ごま、ニンニク、クミン、ネギ、ラー油、パクチーなどを混ぜます。配合方法は特にありません。すべて自分のお好みです。
さぁ、これでもうすべて揃ってきました。早速いただきましょう!