• 2023.02.10
  • ブラジル人の性格と特徴 (続)
前回ではブラジル人がフレンドリーで、お洒落できれい好きであることを書きました。家族をとても大切にするブラジル人で男性はジェントルマンです。でも時間にルーズな点があります。もっとブラジル人の事を知ってもらいたいので、今回は続編です。

ブラジル人は楽観的です。今を一生懸命に生きているのですが、何か問題が生じると、きっと明日は今日よりも良い日になると考えるのです。2022年末に行われたカタール・サッカーワールドカップでも、ブラジルが試合に負けてその日は皆んな落ち込んでいましたが、「4年後はきっと優勝できる。」と言い、その後は以前の生活に戻っていました。
「2023年が2022年よりも良い年になると思いますか?」と調査をIPSOS社(グローバル・マーケティング リサーチ会社)が36ヶ国に聞いたところ、ブラジルが最も前向きで1位になりました。2位はメキシコ、3位は中国です。調査された85%のブラジル人が2023年に期待しているとのこと。色んな問題を抱えていても、前向きなのはブラジル人の良いところです。

Jeitinho brasileiro (ジェイチンニョ ブラジレイロ)と言うフレーズがブラジル人を良くあらわしていると言います。Jeitoとはやり方や方法を意味し、その単語にinho をつけることで、小ささを示します。「ブラジル人のちょっとしたやり方」という意味になります。
何か問題が起こった時、ルールや法律ではもう解決法がない時でも、何とか効果的に、または効率的に解決しようとするのがブラジル人であり、そして何とか解決法を考えだすのもブラジル人です。
例えば試験の日に遅れて学校に到着したとします。試験が始まっているので教室に入れない決まりでも、一応教室のドアをノックして遅れて到着した理由を細かく説明し、先生を説得して試験を受けさせてもらう事です。もちろん受験の時は遅刻は認められませんが、小、中学校の中間や期末試験の時は場合によっては許してもらえることがあります。
しかし、このようなフレーズも汚職や書類の偽造などに関連していると言う説も多く、必ずしも良い意味で使われているのではないのです。

ブラジル人の多くはサッカー好きです。ブラジル代表サッカーチームの試合の時は大勢がユニフォームを着て応援します。そして、その他にも各自応援するサッカーチームがあります。特に男性は自分が応援するチームのユニフォームを購入して着ています。それは試合の日にだけ着るわけではありません。普段着として着用しています。小さな子供や学生たちは帰宅後、制服を脱いだ後に着たり、週末にも着ています。

有名なビーチサンダルはご存じかと思います。ビーチで履くのは勿論ですが、普段履きにしている人も多いです。例えば、家の中で履いたり、買い物に行く時、軽食店や公園へ行く時に、そして犬とのお散歩の時などです。ブラジルの中部や北部の地域はとても暑いのでビーチサンダルを履く人が多いです。


そしてブラジル人にはこだわりがあります。それはビールがとても冷えていなければいけない事です。自宅でも保冷缶ホルダーを使用して缶ビールを飲む人が多いようです。


いつまでも、明るくて親切なブラジル人でいて欲しいです。もしブラジル人と出会う機会がありましたら、是非話しかけてみてください。きっと会話が弾むとおもいます。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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