• 2026.07.10
  • アルゼンチンとチリへ9760kmの旅(続2)
チリのプエルト・モントを出て、カレテラ・アウストラル国道7号線を南へ109km移動するとオルノピレン(Hornopiren)という村に着きます。途中30分ほどのフェリーに乗り、海を渡ります。チリ側のパタゴニアの旅がいよいよ始まったかと思うとテンションが上がり、この小さめのフェリーでさえ、楽しく感じられました。


オルノピレンは緑に囲まれ、オルノピレン火山が(1,572m)すぐ近くにそびえたっていて、こんなに火山の近くで泊まったことはないかも、、、と少々不安に思いながら、景色を楽しみました。泊まった宿のオーナーさんは、オルノピレン生まれで、火山が噴火したのは、約200年前で静かにしているから大丈夫だよ。と、教えてくれました。村の中心にはきれいな公園がありました。静かな村を歩いていると、心も穏やかになっていきました。




翌日はチャイテン(Chaitén)という町に移動するのに、大型Somarcoフェリーに3時間半乗ります。フィヨルド地形を進むフェリーは想像していたのよりも大きく、揺れとか感じなくてとても快適でした。太陽が出たり、曇ったり、雨が降ったりと、チリのパタゴニアによくある気候を数時間の間で体験しました。曇りでも素晴らしい景色が見れました。

チャイテンに着いた時にはまた太陽がでて、歓迎してくれたかのようでした。この町から10キロメートル北東にチャイテン火山があり、2008年に突然噴火をおこしました。灰雲が16メートル以上の高さまで上昇し、数百キロメートルも風によって吹き飛ばされましたので、パタゴニアの大部分が灰に覆われたそうです。その影響で隣の国アルゼンチンの空港や道路が閉鎖されたニュースが流れていたことを思い出しました。チャイテン火山は今も活動しているそうです。火山が気になる旅でした。


チャイテンの町を出て、のどかなピユワピ(Puyuhuapi)を通りました。ケウラト国立公園があり、そこには有名なぺリスケロ・コルガンテが見れます。切り立った崖から青い氷河が垂れさがっている景色はしっかりと目に焼き付けておきました。



この時点でのカレテラ・アウストラルはアンデス山脈を上がったり下りたりでくねくねした道が続きました。道中の車の数も減り、時にはバイク、キャンピングカー、そして自転車で旅をする者がいました。気候がコロコロ変わるパタゴニアで、自転車で旅をするとはすごいです。
コイハイケ(Coyhaique)の街の中心はお店が多く、にぎわっていました。夕食をしたレストランの店員は何年か前にブラジルに住んでいたそうで、上手にポルトガル語でコイハイケの近郊や冬がとても厳しいことなど親切に話してくれました。
さらに南に進み、プエルト・リオ・トランキーロ(Puerto Rio Tranquilo)に到着しました。マーブルカテドラルを見るのが私の夢でした。マーブルカテドラルはチリとアルゼンチンの間にまたがるヘネラル・カレーラ湖にあります。10人ほど乗れるボートツアーに乗り、海かと思うほど広い湖を走り、見えたのが大理石でできた洞窟です。大理石の模様と、光によってエメラルドグリーンやブルーに変わる水の透明感には驚きでした。まるで絵具で色を付けたかのようにも見えました。ボートで洞窟の中へ入ってくれて、場所によっては岩を触ることもできて、感動しっぱなしで、大満足でした。





プエルト・モントを出発して、ここまで約900km走り、これからはサンパウロに向かっての帰り道です。カレテラ・アウストラルは世界一の絶景ロードトリップルートとして知られています。アンデス山脈と、透明な川、大自然と何キロも舗装されていない道、全てが忘れることはない絶景でした。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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