この称号は、この街の音楽文化には保存する価値があることを証明しています
ケルト音楽のファンの聖地であり、なおかつ英国のロック魂を象徴する街、グラスゴー。このブログでは、ケルティック コネクション フェスティバルとグラスゴーのロック魂の二つのスレッドを立て、このテーマに挑んでみたいと思います。
ケルティック コネクション フェスティバル
ケルティック コネクション フェスティバルは、毎年グラスゴーで開催されるケルティックミュージックとフォークミュージック、ワールドミュージックの祭典です。このフェスティバルが生まれたのは、グラスゴー中心部の果物市場の跡地。50年前は果物のマーケットだった場所は、今や堂々たるコンサートホールになっています。1994年に行われた1回目のフェスティバルでは、旧果物市場のコンサートに3万人以上を動員しました。フェスティバルの宣伝用チラシ第1号にある「どこよりもアツい1月を、グラスゴーで。」の見出しにはグッときますね。今や毎年12万枚以上のチケットを売り上げているのだから、このコピーは正しかったのかも。
数週間前、私も招待されてフェスティバルに参加したのですが、ケルティック コネクションのプログラムの多様性は一目瞭然でした。みんなが思い描くような伝統ある古き良きフォークソングだけでなく、エネルギッシュなソロプレイヤーやファンキーなバンドが奏でる新しい音楽のビートをも包括する懐の深さを見せつけられました。フェスティバル会場にはたくさんの若者や、ケルトのメロディーに酔いしれて美しい過去に思いを馳せる多くの人々の姿がありました。
グラスゴーのロック魂
グラスゴーに息づくロックのDNAをきちんと理解したい人のために、とっておきの情報をひとつだけ伝授します。グラスゴー ミュージック シティツアーに申し込んでください。私もそのうちのひとつに参加したことがありますが、まったくもって素敵なツアーでした。ハンナという女性ガイドが最初に案内してくれたのは、グラスゴー東部にあるガロウゲートという大通りでした。
グラスゴー東部のバロウランド パークは、自分一人では決して歩き回ってみようとは思わなかったような場所ですが、幸運にも彼女と一緒にいたおかげで、この公園がライブ音楽ファンの巡礼地であることを知りました。公園内の長い道には、いろんなバンドやミュージシャンの名前が刻まれたレンガが埋め込まれています。
グラスゴーのコンサートホール、バロウランド ボールルームで演奏したアーティストの名が刻まれたレンガの数は、600を超えています。
スコットランドで初めてネオンの照明を導入したバロウランド。夜ごとに星の数ほどのロックコンサートが繰り広げられるグラスゴーは、地元出身のバンドと外部からやってきたバンドのエネルギーによってヨーロッパでも重要なロック都市になったのでしょう。最近では、大物バンドのコンサートが毎週のようにSSEハイドロで行われ、繁華街の小さなクラブでは若き才能がひしめきあっています。
グラスゴーの音楽文化の根底には、ゲール族コミュニティ独特の個性、彼らがスコットランド西部から伝えたサウンド、そして、今と違ってグラスゴーがトレンドとは無縁であった80年代に登場したパンクロックの影響を見て取れます。
SSE ハイドロ
教会をコンサートホールに改装したのがセントルークス。明るい光に満ちたこの会場では、山のようなイベントが目白押しです。かつての教会も、今やオールドスタイルのロックを楽しむ場所に様変わりというわけです。グラスゴーの数あるロックのライブ会場の中でも、ここは唯一無二のスポット(絵になるという点ではダントツ)と言えるかもしれません。