私はここに越して来るまでこの風習を知らなかったのですが、このプレセント交換ゲームは財布に優しいだけでなく、面白くて楽しめるのでカナダや北米では大人気なんです。これはヤンキー・スワップと呼ばれるプレゼント交換ゲームとよく似ているのですが、ホワイト・エレファントではプレゼントが気に入らなければ他の人のプレゼントを横取りすることができるという点のみ異なります。まあ、ほとんどの人がこの2つを同じものだと思っているんですけどね。
いらないものや自分には役に立たないと思うものをプレゼントにしよう、というのがこのゲームの基本的なアイデアです。
少なくとも6人の参加者で行うこと、というこのゲームで最も重要なルールに則り、今年は参加を決めた8人のメンバーで行うことにしました。とはいってもこのゲームは参加者が多ければ多いほど楽しめます。
2つ目のルールは、このゲームに参加したい人はラッピングしたプレゼントを1つ、パーティーに持参すること。でも今年はそれもかなわないので、プレゼントを自分で届けるか郵送することにしました。
ホワイト・エレファントを主催する人は、パーティーでプレゼント交換ができるように招待状にプレゼントを1つ持参する必要があることと、プレゼントの価格の目安も書いておきましょう。
私と友人たちは、プレゼントは50カナダドル以下、かつ20カナダドル以上の価値があるもの、といった内容を決めておきました。使わないものをプレゼントにする、というルールのおかげで、ホワイト・エレファントは家にあるけど使わないものや気に入らないものを処分するための最適な方法となっています。
プレゼントとして持参する品物は良い状態であること、というのが大事なルールのひとつなのですが、私たちは「とても良い状態のもの、または基本的に誰かにもらった新品で好みでないものやあまり使っていないもの」とすることにしました。
プレゼントの送り主を秘密にしておく方が面白いので、パーティーでは普通、ゲストは到着するとゲームが行われる部屋の真ん中にプレゼントを置くように言われます。ゲスト全員が到着して食事や飲み物を楽しんだ後、全員がプレゼントの周りに輪になって座ります。それから、1からゲームに参加する人数までの数字を書いたくじを作り、折りたたんで大きなバスケットや鉢の中に入れます。そして、全員が1枚ずつくじを引いていきます。
1番と書かれたくじを引いた人からゲーム開始です。1番の人は部屋の真ん中に置かれたプレゼントから1つ選び、包みを開けて全員に中身を見せます。2番を引いた人はプレゼントの山から新しいプレゼントを選ぶこともできるし、1番の人が開けたプレゼントを横取りすることもできます。2番の人にプレゼントを奪われた場合は、1番の人は新しいプレゼントを選ぶことができます。どのプレゼントも横取りすることができますが、2回または3回横取りされたプレゼントはデッド・ギフトとなり、その後は交換も横取りもできなくなります。このようにして、全てのプレゼントがゲストの手に渡るまでゲームは続きます。
今回、実際に集まってゲームを行うことはできなかったので、友人のひとりが参加者の名前を書いたくじを帽子に入れ、TV電話で誰がどの友人にプレゼントを贈るかを割り振ってくれました。まるで秘密のないシークレット・サンタ(送り主が誰かを伏せて行うプレゼント交換ゲーム)とホワイト・エレファントを混ぜ合わせたようなゲームになってしまったので盛り上がりに欠けたのですが、2020年ならなんでもありでしょう!
ホワイト・エレファントで手に入れた素敵なプレゼント(キャンドルホルダーとトレイのセット、そしてクッキー)