年末年始営業のご案内
12月31日(火):18:00終了
2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

  • 2022.11.14
  • アメリカならでは!
カナダからオースティンに引越して以来、いつも北米にある2つの国の違いを感じています。
恥ずかしながら、以前はカナダとアメリカは基本的に同じだと思っていたのですが、それは大きな間違いでした。
カナダの人は他人を喜ばせることを重んじ、どんな時も差別や偏見を持たないよう心掛けて過度なまでに親切にしようと心を配りますが、アメリカでは自分の意見を述べることや、表現の自由が重要視されます。
税制や健康保険制度、都市計画など、その他にも異なる点は色々ありますが、私はイタリア出身なのでついアメリカの「一風変わった点」に注目してしまいます。議論の的となる部分ではありますが、同時にアメリカを唯一無二の存在にしているのもまた、こうした「一風変わった点」なのです。
昔からアメリカは多くの人にとって「夢の国」だったので、ここで暮らすことは私の長年の夢でした。なので全てが新鮮で、ワクワクしながら探索しています。
今回のブログでは、「アメリカならでは」のあれこれをご紹介したいと思います。
まず、アメリカに来て最初に気付いたのは、人々は豪快に暮らすのが好きということ。豪快とは、「快適に、大らかに」暮らす、という意味です。アメリカでは飲み物や車のサイズも、レストランで出てくる料理の量も、さらにはこの国に暮らす人々が抱く夢までもがなんとも豪快なのです。
スーパーに行くと、牛乳やジュースが1ガロンボトル(約3.8L)で売られていますし、卵は1パック24個入り、シリアルのパッケージも巨大で、初めて見た時はドッグフードと見間違えたほど。
アメリカには一人暮らしの人も多いので、商品のサイズがこんなに大きいのはなんとも驚きです。一体、彼らは毎日どれぐらいの牛乳を飲んでいる(あるいは無駄にしている)のでしょうか・・・。
量だけでなく、アメリカで販売されている食品の種類も議論の的となっており、矛盾だらけです。
アメリカ国内では無殺菌乳チーズのような一部のヨーロッパ産製品の販売は禁止されていますが、一方でアメリカの製品が国外では「お断り」されることもあります。
代表的な製品が、人工着色料入りの炭酸飲料です。
スーパーや街角の商店で見かけるどぎつい蛍光色の炭酸飲料には、通常、健康を害する臭素化植物油(BVO)が使われているため、BVOの炭酸飲料への使用が認められている国はアメリカのみで、ヨーロッパや(おそらくは)日本のスーパーの棚にこの種の飲料が並ぶことはありません。

細胞同士の結合を促し、成長や空腹感などの身体反応を活性化する化学伝達物資であるホルモン剤もまた、アメリカでは合法的に販売されています。驚くことに、処方箋がなくてもスーパーの店頭でホルモン剤を購入することもできるのです。
正しい知識を持たずに服用すると深刻な健康被害をもたらす場合があるので、イタリアを含む世界の多くの国では薬局でさえホルモン剤を購入することはできません。

ビニール製レジ袋はヨーロッパの多くの国では使用が禁止され、生分解やリサイクルが可能な素材を使った袋に置き換えられていますが、アメリカではスーパーから食料品を持ち帰る際には今でも小さなビニール袋が使用されています。無料で配られているので余計にたくさん使うことになり、みんな家からエコバッグを持って行こうと思わないのです。
最後に、アメリカには公共交通機関がほとんどない、という点にも触れておきましょう。ニューヨーク・シティ以外の街で暮らすなら、車を持たざるを得ないのです。
オースティンやテキサス州内では、どこに行くにも車が必要です。
道路は広々していて、幅も十分あって手入れも行き届いています。ハイウェイやフリーウェイもあるし全体的に道路は大きいのに、バスや市内電車はほぼ皆無です。
アメリカの人は移動の際に公共交通機関を使うという選択肢を検討しようともしません。州外に出かける必要がある時も同様で、飛行機のチケットを取るか、もしくは車で移動することにして電車や長距離バス(運行しているものの、あまり人気はありません)をチェックすることさえしません。

まさに、「所変われば品変わる」ということですね!



大きな車と巨大なパッケージのジュース。アメリカ・テキサスにて。

特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。イタリアからスコットランドへ移住し、2022年4月にアメリカのテキサス州オースティンに引っ越してきました。
仕事は土木技師、趣味は詩を書くことです。時間のあるときはドライブをして新しい場所を発見するのが好きです。
アウトドアが大好きで、キャンプやハイキングにもよく行きます。
この新たな土地でたくさんの友達をつくって、みなさんにもこの街のことを知ってもらえればと思います。

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