<カーニバルの一週間>
ドイツではこの一週間のことを「狂騒の日々」と呼びます。
第一日目の木曜日は、ラインラント地方では「バイバーファストナハト(Weiberfastnacht)」と呼ばれ、女性が市庁舎など権力の中枢へ乗り込み、主導権を握ります。なんとこの日男性は権力の象徴であるネクタイを切られてしまいます!そしてお詫びにキスをされるそうなのですが、少し過激ですね。
週末に行われる子供用仮装パレード。
ケルンでは「アラァーフ」、デュッセルドルフでは「ヘラゥ」というかけ声のもと、お菓子が沢山まかれるパレードが行われます。子供達は袋いっぱいのお菓子に大喜びです。
第五日目 バラの月曜日(ローゼンモンターク Rosenmontag)
今年は残念ながらデュッセルドルフのパレードは強風のため3月に延期になりましたが、ケルンのパレードは幸運にも開催されました。
ケルンのパレードの長さは約7.5kmあり、12000人の参加者(90山車、82鼓笛隊、500頭の馬)が約4時間かけてケルンの市内を練り歩き、毎年100万人の観光客が訪れる大掛かりなもの。
http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0/
鼓笛隊のミュージックに合わせて行進しながら配られるお菓子やお花、ドイツの伝統的な衣装をまとった貴族達はとても貫禄と威厳があります。様々なモチーフを描いた大きな山車に観客達は魅了され、ローゼンモンタークはクライマックスを迎えます。
第六日目 スミレの火曜日(Veilchendienstag)
ファストナハト(Fastnacht)では等身大の藁人形が焼かれ、カーニバルのお祭りは最終日を迎えます。
灰の水曜日(Aschermittwoch)
キリスト教では、この日からイースターまでを肉を断つ断食期間としています。しかし、信者でなくてもこの期間、アルコールやお菓子、テレビなどを断つ人も多いようです。
我慢する分、イースターへの喜びが倍増するのかもしれませんね。