ツヴィーヴェルクーヘンは地方により、作り方は様々です。
一般的な作り方は、パン生地の上に炒めたタマネギとベーコンとチーズをサワークリームと混ぜてフィリングをのせ、オーブンで焼きます。タマネギとチーズのみを入れたり、ベーガン用に乳製品や卵を一切使わないで作ることもできるので、軽食代わりに好まれます。
丸いケーキの型や天板に広げて大きな四角形で作り、食べやすい大きさに切り分けてお皿に盛りつけます。
(作り方)
1. 生地の材料を5分ほど捏ね、まとまったら常温で濡れふきんをかけて発酵させます。
2. フィリングを作ります。まずはベーコンを炒め、ベーコンのみを取り出します。ベーコンの脂が残ったフライパンで玉ねぎを焦がさないように20〜30分ほどじっくり炒めます。
3. タルト型の内側に油を塗り、1の生地を底面積より少し大きめに伸ばし、タルト型の内側全体に貼付けます。生地の底にフォークで穴を沢山あけておきます。
4. 別のボールに卵一つを溶き、小麦粉と混ぜ合わせます。そして、もう一つの卵とサワークリームやキャラウェイシードなどその他の材料を混ぜ、粗熱がとれた玉ねぎとベーコンを加えてから、3のタルト型に流し込みます。
5. 180度に余熱しておいたオーブンで45分ほど焼いたら出来上がりです!
一緒に飲まれるフェーダーヴァイサーは、まだ発酵中のぶどうの発泡酒(Traubenmost)で、アルコール分が4パーセントから徐々に発酵し、最終的にはアルコール度が11パーセントになるまで分解されます。店頭に並んでいる間に発酵が進むので冷蔵保存が不可欠で、長期保存はできません。また炭酸が出続けるので、瓶の蓋は軽く開いており、大事に立てたまま持ち運びます。ぶどう収穫時期にもよりますが、9月初旬から10月下旬ごろまでが旬とされます。フェーダーヴァイサー(Feder:羽、Weißer:白)とは「白い羽」という意味で、瓶の中に浮いている白い酵母を指しています。フェーダーヴァイサーには、ヴァイスビア(白いビール)同様、酵母、乳酸菌、多量のビタミンB1とB2が含まれているため、便通や美容にも効果があるそうです。
フェーダーヴァイサー
(発酵過程)
瓶詰め: 少し濁っており、ぶどうの甘さ
↓
アルコール発酵: アルコール分解されると同時に濁り、スパークリングになり甘さが半減
↓
熟成: 酵母が沈殿、酸味があり辛口、アルコール度上昇
秋の味覚、酸味と甘みのある新ワイン(フェーダーヴァイサー)を片手に「ツヴィーベルクーヘン」を食べながら、秋の紅葉を楽しみませんか?