• 2018.06.06
  • 現代アート屋外美術館
デュッセルドルフの隣町、ノイス市郊外にある「インゼル・ホンブロイヒ美術館Museum Insel Hombroich」は、季節の良いこの時期お薦めの美術館です。
この美術館は1987年に建築家であり創立者であるカール・ハインツ・ミュラー氏により一般公開されました。この美術館は「自然と芸術の併存」を理念のもと、21ヘクタールという広大な土地に約10個のパビリオンと多くの屋外展示品が点在しています。作品は、古代オリエント、アフリカ、オセアニア、中国漢唐時代、ヨーロッパ近現代絵画彫刻などです。
この美術館には彫刻家の西川勝人氏も所属されており、同じ日本人の活躍を嬉しく思います。また、隣接したRaketenstation Hombroich(旧NATOミサイル基地)も芸術家のために後日拡張されました。一日ではなかなか回りきれない人のために、Klosterという宿泊施設もあるそうです。

まず入口を入り、階段を下りていくと最初のWalk-in建物が出迎えてくれます。


室内は白が基調で広々としており、天井から降り注ぐ光が更に明るくしてくれます。


長いまっすぐな壁。建築家のオーナーのこだわりが感じられます。


そして私の一番のお気に入りはこのパビリオン。
室内にガラス張りの部屋があり、その中で歌うとエコーによりコーラスしているような高揚した気分になれます。これも建築家ならではの発想だと感心しました。



屋外展示品


忘れてならない芸術作品を生み出す工房


そして、息をのむ美しさのランドスケープ。一日中デッサンしていても飽きない場所です。



もちろん自然の中にはこんな動物達も安心して生活しています。


この美術館の入園料は平日15ユーロ、休日20ユーロと少し高めの設定ですが、3〜4時間はゆっくり歩きながら探索して欲しいというオーナーのご好意でパン、ジャガイモ、りんごなどの軽食が無料なので、お弁当なしでも安心してピクニックができます。


インゼル・ホンブロイヒ美術館は「芸術と自然が体験できる」また訪れたい嬉しい美術館の一つとなりました。

特派員

  • 理夢
  • 職業いけばな活動家

ドイツ在住7年目。海外で「和の心」を忘れず、「いけばな」と「着物」を中心に日本文化活動を行う。日本の美を広めるべく、また次世代にも継承していけるよう精進して参ります。

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