• 2018.12.27
  • パブリック・アートに注目!中国の最新不動産開発事情
皆さんはアート作品の鑑賞はお好きですか?好きだという方には、美術館や展覧会に足を運ばれる方も多いと思います。しかし最近では、そういった場所に限らず、様々な場所でアート作品を楽しめるパブリック・アートが増えてきています。例えば、ショッピングモールや駅、公園などにある彫刻やオブジェ、壁画などです。
先日、中国の北京で参加した教育(Education)、アート(Art)、科学(Science)、技術(Technology)の国際カンファレンス「EAST」のテーマも、こういったパブリック・アートの可能性についてでした。

中国・北京にある公立美術大学の中央美術学院が主催するこのカンファレンスでは、大学教授やパブリック・アートの専門家たちが集い、公共空間にアートの要素を取り入れるための議論が活発に行われました。
アートやサイエンス、テクノロジーを融合させ、街を訪れる一般生活者の声をイノベーションに生かしていくというコンセプトを持ち、グランフロント大阪という大規模不動産開発事業の中核を担うナレッジキャピタルは、新たな都市開発のロールモデルということでこの会議に招聘され、プレゼンテーションを行いました。具体的には、アルスエレクトロニカ等の海外連携機関との共同アート展示など、アートに関連するプロジェクトのご紹介です。
このカンファレンスでは、あらためて専門家たちと参加者との間で、パブリック・アートがもたらす刺激をよりよい都市生活に役立てることが重要であるという共通認識が作られました。

ちなみに、こちらの開催場所は、中国の不動産デベロッパー「山水文园集団(Riverside Group)」によって開発・運営されている山水美術館でした。館内では現代アート作品の展示の他にも、アートに関連する様々なイベントが開催されています。

またその近隣には、同じく山水文园集団が開発し、ギャラリーやセレクトショップなどが軒を連ねる「アート・アベニュー」と呼ばれる地区もあります。とてもおしゃれな雰囲気で、何気なく散策をしているだけでも、お店の中には前衛的な絵画や彫刻などがあり、たくさんのアート作品に出会うことができました。訪れた日は天候にも恵まれて、絶好のアート日和となりました。
こちらには一部開発中のエリアもあり、そこにはアート・科学・技術に特化した子ども向けの施設がオープンするそうです。

中国の不動産開発は、長らく住宅を中心におこなわれて来ましたが、現在ではこのような文化的な施設の開発も積極的に進められています。中国のみならず、街を歩きながら、色々な刺激を受けられるパブリック・アートスポットが世界中に増えるといいですね。

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