ナレッジキャピタルでも、子どもからシニアまで、講義やワークショップを含む体験型プログラムなどを通じた「新しい学びの場」を提供しています。
今回、タイでイノベーション教育を受けている中学生15名がナレッジキャピタルでの学びのプログラムを体験するために来日しました。その様子をレポートします。
参加者は、ナレッジキャピタルの連携先であるタイ国家イノベーション庁(NIA)より選抜された15名。NIAでは、バンコクの中高一貫校サームセーン・ウィタヤーライ校と連携して中高生向けにイノベーター育成プログラム「STEAM4INNOVATOR」を実施しています。
このプログラムでは、先輩起業家との交流などを通じてイノベーションの考え方を学ぶところから始まり、課題を見つけてビジネスモデルを作り、最後は自分の考えた事業についてプレゼンテーションを行うまでを実践的に学ぶことができます。
今回派遣された15名は、プログラムの参加者約80名の中から選抜されたメンバーです。3日間を通して実施した学びのプログラムは、ナレッジキャピタルの参画企業やナレッジパーソンが提供する講義やワークショップを受講する他、そしてナレッジキャピタルの外に出て外部の施設を見学するなど、盛りだくさんの内容でした。
初日はオリエンテーションのあと、ナレッジキャピタル内の施設見学ツアーをしました。企業や大学の先端技術や試作品を体験できる「The Lab. みんなで世界一研究所」では、展示に触れながら日本の企業や大学の取り組みについて学びました。
オリエンテーションではまだ緊張…
The Lab.の展示を体験し、その場で議論になることも
午後はカップヌードルミュージアム大阪池田へ
ナレッジキャピタル、NIAスタッフとの交流会
2日目は、ナレッジキャピタル内のダイキン ソリューションプラザ「フーハ大阪」で、エアコン解体ショーに参加。近畿大学水産研究所で近大マグロのランチを楽しんだあとは、ナレッジパーソンの一人であり大阪大学の学生で認知科学者でもある佐久間洋司さんの認知科学と機械学習についての講義、ナレッジキャピタル リサーチャーの保田充彦のVR体験と続きます。
エアコンを解体してその仕組みを学ぶ
現役大学生との貴重な交流の機会
VRの書道やバーチャルドローンを体験
一日の終わりにはその日に学んだことを発表
最終日の午前はダイキン工業株式会社のテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)を訪問し、研究・開発部門のイノベーションに向けた取り組みについて学びました。
午後は先輩イノベーターである2名がアイデアをビジネスに変換するプロセスについて講義をしました。1人目はナレッジキャピタルが主催する世界中から様々な“OMOSIROI”活動やアイデアを持っている人を選出するWorld OMOSIROI Awardの受賞者でUIデザイナーの本多達也さん、そして、もう1人は歯周病予防に役立つIoT歯ブラシを開発する株式会社NOVENINEの廣瀬智一さんです。
TICでは研究・開発の現場を訪問
本多さんと一緒にアイデアワークショップ
グループごとに自分たちのアイデアを発表
スタートアップの先輩から教えを受ける
最後は全員にプログラムの修了証が手渡されました。3日間を通じて、どの参加者もとても熱心に参加し、大人顔負けの鋭い質問で講師の皆さんと熱い議論を交わしました。
参加者からは、「講義だけではなく、体験型プログラムもあって楽しかった」、「日本のイノベーターと直接交流ができてよかった」などの感想をいただきました。すでにNIAからも、「来年もぜひお願いします」との依頼が来ています。
ナレッジキャピタルではこれからも国内外の連携先と協力しながら、新しい学びの場の様々なプログラムを提供していきたいと考えています。皆さんも、ナレッジキャピタルでの刺激的な学びの体験にぜひご参加ください。