「華山1914文創園区」もその一つで、かつては酒造工場や倉庫として使われていた建物が、今ではレストランやカフェ、ショップ、イベント施設として立ち並ぶ文創園区(クリエイティブ・パーク)になっています。
観光客のみならず、現地の若者たちも集まるこのエリアでは、歴史ある建物と現代的なクリエイティビティーが融合し、単に食事やショッピングだけではなく、五感を刺激する様々なアート作品やデザインに触れながら散策を楽しむことができます。
歴史を感じさせるレンガ造りの建物
古い倉庫を活用したイベントスペースも
そんな華山1914文創園区で、11月28日(木)から12月1日(日)までの4日間、教育に関する国際的な展覧会「雑学校(ZA SHARE)」が開催されました。今回はこのイベントに参加してきましたので、その様子をレポートします!
雑学校は、台湾の文化部(日本で言う文部科学省)をはじめとする政府の教育機関の支援のもと、民間企業が主体となり年に一度台北で開催される台湾最大の教育イベントです。
雑学校のキービジュアルには孔子をモチーフにしたイラストが
教育の専門家による講演会やワークショップをはじめ、会場内には様々な技術を駆使した新しい教材についての体験型の展示や、参加者の交流を目的としたサロンイベントが行われます。2015年に初開催されて以来、過去4回の開催で累計10万人を超える人が参加し、31か国から1000を超える団体が展示やイベントを行いました。
雑学校オープニングセレモニーの様子
展示会場は多くの人で賑わった
会期中は学校関係者や政府機関の関係者だけではなく、家族や親子、学生からお年寄りまで、幅広い層の方が参加していました。特に、台湾の若者の教育に対する関心度の高さが印象的でした。
実際に展示ブースを訪れてみると、ロボットと対話することで英語の正しい発音とリズムを習得することができる英会話教材や、パズルゲームやカードゲームの感覚で5歳からプログラミングを学ぶことができるツールなど、楽しく遊び感覚で学べる教材がたくさん紹介されていました。
そんな中で、ナレッジキャピタルの総合プロデューサーである野村卓也がトークイベントに登壇。ナレッジキャピタルについてのプレゼンテーションを行い、「新しい学びの場」の取り組みを紹介しました。さらに、未来の教育のあり方をテーマに、雑学校の創設者である蘇仰志氏と対談を行いました。
トークセッションの様子
会場には多くの参加者が詰めかけた
従来の学校教育の枠に囚われない、社会で起きていることについて幅広く見識を深めることができ、さらにあらゆる世代の人々に開かれた学びの場が重要であるという話の中で、蘇氏からは「ナレッジキャピタルこそ、雑学校が目指すべき学びの場である」とのコメントもありました。
トークセッション以外でも、今後の連携についてディスカッションを行った雑学校とナレッジキャピタル。将来的に、雑学校はアジアを中心に海外にも展開していきたいということでした。今後の展開に是非ご注目ください!