2013年マドリードで開催時の展覧会目録。 今回の出品作フォルトゥーニ《日本式広間にいる画家の子供たち》
手のひらサイズの小品です。 その一部分がプラド美術館のチケットに使われています。
マドリードでの約半年の開催は大好評を博し、昨年は、バルセロナでも同じ半年の開催となりました。今年は、さらにその特別バージョンが日本にやってきました。*2展覧会場として選ばれたのは、まさしくこの企画にうってつけ、小さく区切られた空間で構成された日本初のオフィスビル。黙っていない女子行員が勤務していた銀行の臨店班がある、あの建物です。ドラマでは銀行の本社屋でしたが、実際は美術館で、今年開館5周年を迎えるとのこと。マドリードに立ち寄るスペインツアーに参加すれば、プラド美術館訪問は100%旅程に組まれていますが、見学は通常1時間長くても2時間程度。今回紹介している小品まで鑑賞する時間的余裕はとてもありません。見方によって、今年の開催は、日本でしか経験できないプラド美術館と言えるかもしれませんね。
ベラスケス作、印象派の先駆けと言われる 東京で開催中の展覧会カタログ。
《ローマ、ヴィラ・メディチの庭園》 ベラスケスの作品が表紙に使用されています。
個人的に好きな作品です。プラド美術館HPより
<註>
*1.クレタ島生まれのギリシャ人ですが、スペインのトレドで活躍したのでスペイン派の巨匠と呼ばれています。
*2.『プラド美術館展-スペイン宮廷美への情熱』於:東京丸の内・三菱一号館美術館 会期:2015年10月10日~2016年1月31日