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今回は昨年にもまして簡単に済みました。事前の質問は“コロナとインフルエンザ両方ご希望ですね?”の再確認のみ、接種後は“もし腫れたら氷で冷やして、痛みがきつかったらパラセタモール(鎮痛、解熱薬でスペインでは風邪薬として広く知られています)を飲みなさいね”でおしまい。お約束事の接種後容態観察休憩タイム15分の指示もありませんでした。指定時間の15分前に到着したにも関わらず、すぐに接種してもらい終了まで約3分、証明書のプリントアウトに約2分で合計5分もかからず退出です。
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これはその時に発行された接種履歴証明書です。これを見ると四回ともファイザー/ビオンテック社製ワクチンで最初の接種から3週間後に二回目、半年後に三回目となるブースター接種があり、それから1年後が今回のオミクロン株対応2価ワクチン接種です。
図2
こちらは欧州連合共通ワクチン接種済証明書です。接種終了後に取得希望者各自がEUまたは所属自治体のHPへアクセスしてダウンロードします。提示を求められる場面は少なくなりましたが、このパンデミックがどのように展開していくのか未だ不透明なので念のため取得しておきました。ちなみに日本へ入国する際には必ず必要ではありませんが持っていた方が検疫検査通過がより簡単になるそうです。
ワクチン接種時の痛みは前回と同様でチクッとするだけでした。ところで日本では接種前、ちょっとチクっとしますよ・・・の声かけがありますよね。その理由は打たれる側の恐怖心や緊張感を柔らげる為と説明されますが、裏に隠された真意は“これからから針を刺すから動くなよ!”だという話を聞いたことがあります。そして今回接種後の副反応としての腫れや痛みは当日夜から始まりましたが氷や薬の助けも借りずに3日目には収まりました。
スペインでは上記のごとく両ワクチンとも片腕ずつに筋肉注射でした。日本でインフルエンザワクチン接種の際行われている皮下注射と比較すると接種時や接種後の痛みや腫れなどの局所反応がより少なく、ワクチンの免疫原性のより高い筋肉注射の方が世界の主流と言われています。今年は昨年と違い日本でも同時接種が認められたそうですがワクチン毎に接種方法が違うので現場の対応も若干混乱するかもしれませんね。“科学的な知見に基づき世界と歩調を合わせた取り組み”をスピード感を持ってすればインフルエンザワクチン筋肉注射接種も早急に一般化するのではないでしょうか。
何はともあれ、2020年1月WHOが新型コロナウイルスを確認してから3年弱の月日が経った今、進化、変異を続ける新型コロナへの対応はゼロコロナという完全終息を目指すのではなく、ウィズコロナつまり共生という形で今まで通りの社会生活を維持しながら戦いを続けていくのでしょう。ということは昨年や今年と同様に来年以降もコロナとインフルエンザの同時接種が年中行事化するかもしれません。いっその事インフル・コロナ2種混合ワクチンが開発されたら接種ももっと便利でしょうに・・・とは副反応による世迷言かな。