- ①自治体が管理するセントラルヒーティング
- ②各家庭で独立したセントラルヒーティング
- ③薪ストーブ、暖炉 補助的な暖房器具として電気ストーブは売っていますが、日本でお馴染みの石油ストーブは見たことがありません。ビリニュス市内の多くのマンションは①の自治体方式で、冬になり寒い日が続くと自治体が暖房をONにし、春になり暖かくなるとOFFにします。一旦暖房がONになると、冬の間、どんなに暖かい日が続こうがOFFになることはありません。比較的新しい物件ですと、各家庭で温度設定やOFFが出来るのですが、古い物件ですとそれが出来ません。暖かい日であろうが外出中であろうが、問答無用で暖房がついているので、暖房費が凄いことになってしまいます。各自治体によってその費用は違いますが、ビリニュスの平均的な部屋の広さ(70平米位)のマンションですと、1ヶ月で最高150ユーロほどにもなります。平均給与は650ユーロ位ですので、収入の約1/4が暖房費として消えていくわけです。メチャメチャ高いですよね。②、③は、主に一戸建ての暖房方式で、薪やペレットを燃やして暖を取ります。森を所有していて、自分で薪を調達できるのであれば良いのですが、そうでない場合、購入することになります。
- 2015.09.25
- ヨーロッパの秘境から、こんにちは!
はじめまして、バルト三国のひとつであるリトアニアの首都ビリニュスからレポートさせて頂きます。郊外では、先月まで、雑草を刈りとる刈払機や、芝刈機のエンジン音が鳴り響いていましたが、最近は、薪割りの音やチェーンソーの音に変わってきました。夏が終わり、いよいよ寒い冬に向けての準備が着々と進んでいます。というわけで、記念すべき第1回のリポートは、リトアニアの暖房事情についてです。リトアニアの暖房設備は、次の3つに分けられます。