サボテンの実は、イタリアでは「インドのイチジク」と呼ばれています。その名前の由来は、イタリアのジェノヴァ出身の探検家、コロンブスがアメリカ大陸に上陸した時にインドに上陸したと思ったことが絡んでいるらしいのですが、イタリア語が今だに堪能では無い私にわかりやすく信ぴょう性のある説明をしている記事にまだ出会っていないので、おおよその所の由来、と言っておきましょうか。
と言うのは、私はいつの間にか読書をするのが苦手になってしまっていて、書物を漁るよりも、他愛ないおしゃべりをしているうちに、語り上手なイタリア人の説明の方に惹かれるので、サボテンの実についても、とある日曜日の昼食の席で盛り上がったことから、記事にしようと思ったのでした。
その語りとは、サボテンを自宅の庭で栽培している内に、曇り空が続くミラノの天候の悪条件にも関わらす、毎年サボテンの実が豊富に採れるようになったので、食べきれず捨てるのは勿体無いと思い、ご近所さんにお裾分けをすることにしたとか。ところが、今だにお裾分けをした近所さんから恨まれているとか。
ちなみに、ミラノのスーパーでもサボテンの実がしばしば売られています。
さて、話に戻りますが、サボテンの実は日中には動かしてはいけない果物だとか。
無知な私を、ワインを飲んで上機嫌になったイタリア人がきっとからかっているに違いないと思いたいので、後日、サボテンの実を買って試そうと思うのですが、気温が上がってからサボテンの実を動かすと、針の詰まった黒い穴から目に見えるのと見えないような針が直径1メートルの範囲で飛び出すので、身体中に針が突き刺さる、と言うのです。サボテンの実は、気温の低い早朝のみにしか触っていけない、と言うのですが、私にサボテンの実を食べさせたシチリア人達はあの時、真夏の日中にサボテンの実を割って私に食べさせた記憶があるのですが、、、
私がワインを飲みすぎたのか、ワインを飲みすぎたイタリア人が饒舌なのか、、、、、
お裾分けをもらったご近所さんの夫婦が「僕の奥さんには今だにあの時の針が刺さっている」と言うのです、、、