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  • 2022.02.07
  • フードロス
買ってきた食品を腐敗させることなく捨てることなく、効率よく使い切っていますか?


私はフリーランス音楽家という職業上、不規則なライフスタイルな上に、時々病欠の代理といったような突然を襲っての演奏の依頼も来ます。 今日はゆっくり出来る日ダワと思いながら起き上がった途端に「病欠が出ました。可能な限り早く来てください。どうかお願いします!」なんていう電話を受ける事もよくあって、朝ご飯もそこそこに家を飛び出し、考えていた1日とは全く違う調子の狂ったような1日を送ったりするものです。

更に、ズボラな性格も加わって食料品を管理することは、正直な所あまり上手ではありません。食べてもらうのを待っている冷蔵庫の食料品たちが待ちくたびれてしょげていく過程を何度見たことか、、、いやはや本当に悪い癖です。

更に不味い事には、私の食事は基本的にイタリアンスタイルですが、時々和食やエスニック系も食べたくなり、となると調味料など一式買い揃えておくことになって、その幅の広さが「使い切り精神」から私を益々遠ざけて行くわけです。

近所のスーパーには賞味期限間近の食品を格安な値段で売っていて、食べ物を無駄にした気まずい思いがそうさせるのか、今まで捨てて来た食品への償うつもりもあって購入してみるのですが、食べたら胃痛を起こして、のたうち回りそうな物もあって、パックを開けた途端に飛び出すかのような勢いの悪臭を嗅いで呻きながら慌てて閉めるのですが、スーパーが捨てるのではなくて結局私がお金まで払って代わり捨てているのかと呆れる事も。

ところでフードロスに真摯に取り組み、見事な成功を収めているのが、世界でナンバーワンと言われているイタリアンシェフのボットゥーラ。それで話題になっているのが、彼が発足させたレフェットリオ アンブロジアーノ。教会付属の食堂のこと。2015年のミラノ万博のテーマは「地球に食料を、生命にエネルギーを」でした。その万博で食料品店から出る大量の余った食料品を工夫して再利用したことがきっかけで、貧困者に無料で一流シェフのレシピを提供する活動をボットゥーラが発足させ、今ではパリ、ロンドン、リオデジャネイロなど8カ国に発展して行きました。東京にも発足させる計画があるのですが、日本はコロナウィルスの到来と合わせてオリンピック開催国として、予想だにしなかった問題や出費が重なり、色々な計画が滞っているように見えます。

さて、自分の冷蔵庫を覗いてもわかるように余る材料というのはかなり偏っているもので、美しく且つ美味しく仕上げやすい都合の良い食材は概して余らず、このレフェットリオのシェフたちの元に送られて来るのは大量のミルクとパンとか。それを工夫して逸品に仕上げるのがシェフの腕の見せ所。一方レフェットリオでお料理を頂く方はというと、人生で初めてだとも言えるようなおもてなしのお料理を頂いて感激でいっぱいになるそうですが、一流レストラン並みに上品に盛られたお料理がとてつもなく少なく物足りなく感じられ「綺麗な盛り付けはどうでもいいから、大盛りで食べたいんだがなぁ」とインタビューに答えている人もいたとかで、なんとも微笑ましい。

特派員

  • 三上 由里子
  • 年齢戌(いぬ)
  • 性別女性
  • 職業音楽家

チェリスト。ミラノを本拠地にソロとアンサンブルの演奏活動中。クラシックからポップスまで幅広いジャンルのレパートリーを持ち、イタリアの人気コメディアンの番組にバンド出演中。

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