• 2020.05.20
  • COVID 19
引き続き新型コロナウイルス。
収まるどころか更に拡大してて、「COVID 19」の文字をメディアで見ない日はない。個人のスマートフォンにも「COVID 19」関連の忠告などが常に入ってくる。
〇〇センターは、いついつまで休業です。
△△店は、デリバリーのみの運営になりました。
□□スーパーの営業時間が変更になります。
マフラ市の連絡情報
マフラ市の感染者情報
など。

コミュニティー・SNS関連では、新型コロナウイルスをジョークにした画像や動画で溢れ、各所からコロナ注意情報も送られてくる。そして、予防策情報が送られてきたな〜と思えば、今度は「先ほどの対策では予防しきれません」と詫びのメッセージが続くまでに。
新型コロナのパンデミック以上にインフォデミックが懸念視されているのは承知の上だが、私のスマートフォンは、今までにない忙しさで、ピンポン・ピンポンと音を鳴らし続けています。



さて、ポルトガルは非常事態宣言が出されてから早くも6週目に突入したが、それ以前から迅速、かつ慎重な措置がなされていたと思う。
国境閉鎖や渡航制限などはさておき、私の住むマフラ市ではいち早く、プール、ジム、図書館、博物館、屋内市場などといった市営の施設が閉鎖され、外出制限がかかってからは、公園やビーチなども入れなくなる。更に、マフラ市に限った事かもしれないのだが、各家庭8枚のマスクが支給され、家のポストに投函されていた。
学校関連もかなり早い段階で休校となった。


それでも、私が最も関心したのが、流通関連の対応の早さだ。
人数制限はもちろんだが、展示物をチェックしたい場合は、シリコングローブを渡され、その着用を義務付けられたり、店の入り口付近から必要なものを電話で伝え、それを店員が探し、レジまで持ってきてくれるシステムになっていたりした。


中でも大型スーパーは、行く度にどんどん対コロナ対策が改善され、私はリサーチ感覚で足を運んでいた部分もある。
・入口が一箇所に絞られていた
・午前10時くらいまでは、ご高齢者優先
・もともと綺麗好きなのもあるが、掃除の人が常に冷蔵庫などの取っ手を除菌しながら回っていた
・ショッピングカートや籠が使用後と使用前とできっちり分かれており、使用前のものは取っ手部分が消毒されていた
・レジ打ちの人は、商品が流れるベルトコンベイヤー、自分の手、客が打ち込んだカードマシンを対応した客ごとに消毒
・次に行った時はさらに、レジ打ちの人を守るようにアクリルのボックスができており、客の対応が終わる度にレジ全体の消毒を行う・・・ゆえに次の客はレジ打ちの人の合図があるまで商品をレジのところに置けない
・レジ打ち以外の従業員は、フェイスシールド着用。シールだと思うが、一応オリジナルのフェイスシールド!

こうした徹底ぶりを確認でき、なんとも嬉しい気持ちになるではないか。

これから制限が暖和され、外出も自由になって来るだろうが、引き続きスーパーの従業員には、コロナに負けない努力を見せつけてもらいたい。

特派員

  • 太田めぐみ
  • 職業修復士、通訳、コーディネーター/Insitu(修復)、Kaminari-sama、ノバジカ、他

ポルトガル在住の保存修復士。主に、絵画(壁画)や金箔装飾を専門にし、ユネスコ世界遺産建築物や大統領邸の内部を手がける。シルバーコースト近くの村で、地域に根付いた田舎暮らしを満喫している。趣味は、土いじり。

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