しっかり遊べ。ボードゲームで研究者の働き方、チームや班の中での働き方を学ぶ。

京都大学物質－細胞統合システム拠点(iCeMS)科学コミュニケーショングループ

【活動日時】ワークショップフェス 2015 AUTUMNにおいて2回実施。計7家族（14名）が参加。
【活動の背景】
・幹細胞研究者の働き方を学ぶことができるボードゲーム「幹細胞研究やってみよう！」を用いた実験教室が、申請団体員ら（加納、水町）による平成26年度文部科学大臣表彰・科学技術賞（理解増進部門；授賞理由「幹細胞研究体験を通した幹細胞知識と科学の考え方の普及啓発」）につながるなど、単に知識を習得させるだけでなく、研究者の働き方なども学べるようにすることは一定の評価が得られてきている。
・近年、学際融合研究という異分野の研究者同士が協力して行う研究が盛んになってきており、チーム内での協力スキルを身につける必要性が増してきた。
ボードゲームを通した教育・研修はドイツで盛んであるが、日本の学校教育現場においても、西宮市教育委員会等の事例にみられるように、少しずつ注目が集まってきている。
【活動目的】
ボードゲームを用いたロールプレイングにより、子どもたちだけでなく保護者にも、研究者の疑似体験をしてもらい、研究者の働き方、チームや班の中での働き方を学んでもらうこと。
【活動内容】
幹細胞研究を模擬的に体験できるボードゲーム「幹細胞研究やってみよう！」を通し、研究者の働き方を学ぶ。
縦割りを前提とした協力・対話スキルが向上する協力ボードゲーム 「TATEWARI（タテワリ）」を通し、チームや班の中での働き方を学ぶ。

細胞育成ゲーム『幹細胞研究やってみよう！』
研究者になったつもりで、「プルリポテントくん（＝受精卵からちょっと発生が進んだ細胞）」を、体の中ではたらく「いろいろな種類の細胞」になるまで育てて行く、すごろく風のボードゲームです。幹細胞の知識が身につくだけでなく、「研究」という営みについての理解も深まります。

協力ボードゲーム『TATEWARI』
-君は最後まで仲間を信じながらも新の勝利者になれるか!?-
ゲームの舞台は「制度疲労を起こした縦割り組織」。プレイヤーはその一員となり、次々と発生するハプニングを処理し、新人を鍛え、時には修行に出し、別部署の人間となんとか情報やリソースを共有し、大事業の成立を目指す協力ゲームです。

当日の様子
京都大学iCeMSの研究者が講師の一人（写真右奥）として参加し、「その時々で一番好きな事に一生懸命取り組んでいるうちに研究者になっていた。」「研究を進める上で、コミュニケーションってとっても大事。ピアノでもサッカーでも、取り組んでいる何かを通じて知り合う人と積極的にお話するようにしてみて。」というメッセージを参加者に贈った。

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