てくPico

立命館大学MxD Lab.

てくPicoは、ワークショップフェスinナレッジキャピタル2015 SPRING/FALLで実施した周遊コンテツであり、ナレッジキャピタル全体を使った宝探しゲームである。このコンテンツはスマートフォンアプリケーションを用いて参加者がインタラクティブにナレッジキャピタル内を探索して、宝と一緒に施設の魅力を知るきっかけを手に入れることができる。
一般に、周遊コンテンツでは様々なフロアへ参加者を誘導することが目的の一つとされる。そこで、てくpicoではナレッジキャピタルのいたるところに宝を設置することで、施設全体を宝探しのプレイイングフィールドに変えた。さらに、参加者が宝を探して歩き回る過程で、宝を見つけるだけでなくテナントへの新たな気づきや新たなテナントの発見を促すことも目指した。
このゲームは、参加者が海賊という立場で隠された宝を探すというストーリーになっている。参加者はスマートフォンによって宝を探知する。宝には、見つけ出してタッチするだけで手に入るものと、別途ミニゲームをクリアしないと手に入れられないものの2種類を用意した。後者のお宝は、写真2の右側のようにその場に設置されたミニゲームをクリアする必要があり、ミニゲームのクリアと宝のゲットの2つの喜びを感じることができる。また宝はビーコンというBlueTooth機器を設置することで、参加者が宝に近づいたことを検知し、スマートフォンから音や通知で宝の存在を示すなど、インタラクティブな体験を実現する。このように宝を見つけた達成感から、参加者がさらにゲームにのめり込み、より多くの宝を探し求めてもらえるような設計を行なった。

スマートフォンアプリケーションの画面。ユーザページでは宝の獲得状況を確認できる。また、参加者はヒントや地図を探索の手がかりとして使うことができる。（ワークショップフェスinナレッジキャピタル2015 SPRINGでの様子）

ワークショップにて実際に設置した２種類の宝の様子。左は見つけ出してタッチするだけで獲得できる宝で、各種テナントの中に設置されている。右は、ミニゲーム付きの宝である。写真に示したものは4択クイズのものである。（ワークショップフェスinナレッジキャピタル2015 SPRINGの様子）

参加者には参加賞を含め、得点に応じて景品を渡した。金色・銀色の缶バッチやラバーバンドなどが子どもたちにとても人気で、子どもの宝を探す意欲を刺激した。（ワークショップフェスinナレッジキャピタル2015 FALLの様子）

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