現場ニーズと技術シーズのマッチングによる介護現場のイノベーション！次世代予測見守り方システム「Neos+Care」

オリックス･リビング株式会社

超高齢社会と呼ばれる日本。一見お元気な高齢者が多く見えますが、加齢にともなう高齢化によって下肢筋力が低下し、転倒事故が日々発生しています。また、介護現場において発生する事故の約5割が転倒を占め、その内、約8割が居室内で起こっています。しかし、居室内の転倒事故は、施設職員の目が行き届きにくい密室での事故となり、いわゆるブラックボックス状態で、適切な事故対策が困難となっていました。オリックス･リビングイノベーションセンターでは、これらの問題を解決するため2013年8月よりNKワークス株式会社と共同で「次世代予測型見守りシステムNeos+Care」の開発を行ってきました。

「Neos+Care」は赤外線距離センサーを使用し、ベッド上に仮想の電子マットを配置することにより、高齢者の転倒に繋がる動作を検知することができます。センサーが危険動作を検知すると、介護職員の持つタブレット端末にシルエット画像が送られ緊急度にあわせた迅速な対応が行えます。また、ドライブレコーダーのように検知前後10秒間の動作を保存しているため、事故の経緯などの詳細情報が確認でき、より高度な事故対策を行うことができます。これらの検知データを蓄積させ、事故防止だけではなく高齢者一人ひとりの日常生活動作(ADL)などの生活リズムを把握していくことができます。その他にも高齢者施設開設時における居室内の間取りなど設計段階からデータを活かすことができ、より安全で快適な高齢者の生活空間を創り上げていくことができます。

「Neos+Care」が導入により、高齢者の安全を守るだけではなく、これからの介護の仕組みを変えていくことができます！

◆介護現場における事故の発生割合
介護現場で発生する事故の約5割が「転倒事故」を占め（①）その内の約8割が居室内で起こっています（②）

◆ 「Neos+Care」動作の検知から通知までの流れ
高齢者の転倒に繋がる動作を検知すると、Wi-Fiを経由して介護職員の持つタブレット端末に画像を通知。表示される画像はプライバシーに配慮するためシルエット画像使用しています

◆「Neos+Care」開発過程
性能だけではなく、デザインや操作性についても実証試験を通じてメーカーと介護現場で意見交換を行い、改良を重ねた結果、経済産業省「ロボット介護機器開発･導入促進事業」における「見守り支援機器（介護施設型）」の「優秀機器認定」第1号製品に認定されました。

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