• 2023.06.12
  • 憧れのクリチバ市(続)
初めてパラナ州都クリチバ市に行った時、私はまだ小学生でしたが、その後、訪問する度に好きになっていった街です。クリチバ市に行く計画が成り立つ度に、心がウキウキします。今回は観光スポットをいくつかご紹介していきます。

クリチバ市の魅力は何と言っても緑が多い事です。
ブラジル南部にブラジルマツがあるのですが、パラナ州に多く産することから、パラナマツと知られています。育った木を見ると、幹から傘の骨のように枝が横に広がり、そして、その枝の先に葉があるので遠くから見てすぐにわかります。松かさに入っている種はピニョンと言い、湯がいて食べたり、菓子や料理にも使います。


クリチバには28もの公園と15のボスクがあります。1886年に初めてPasseio Publico と言う名の公園が作られました。訳は「市民の散歩」です。
現在、市内でもっとも多くの人々に親しまれているのがBarigui 公園です。この公園ができる前は湿地帯であり、Barigui 川が洪水を起こしていました。クリチバ市はその土地を買い上げて、約40ヘクタールの人工池を作り、公園にしました。現在はジョギング、サイクリング、散歩などして多くの人々が楽しんでいます。野生のカピバラを近くで見ることができます。


Jardim Botanico (植物園)は街のポストカードともいえるでしょう。鉄とガラスの温室も存在感がありますが、入り口を入ると素敵なフランス式な庭園があります。印象深い場所です。



Parque tanga(タンガ公園) では、噴水でのひと時も良いし、展望台からの眺めを見るのもよいです。静かな感じの公園です。夕日が美しい公園で地元の方々に親しまれてます。



Parque Tingui(チングイ公園)は細長い公園です。街の中にいることを忘れるほどの緑に囲まれた中を歩きます。公園内にはウクライナの博物館があり、クリチバ市の移民の歴史を知ることができます。



Museu Oscar Niemayer (オスカー・ニーマイヤー美術館) は、有名な建築士オスカー・ニーマイヤーがデザインしています。目がデザインされている建物なので、「目の美術館」と親しまれています。



Santa Felicidade(サンタ・フェリシダーデ) は、クリチバ市の中心から北西へ10kmほど離れたイタリア移民の町です。イタリア料理やワイナリーが楽しめる場所です。Durigan Wines と言う場所では、地元のワインの試飲ができたり、ワインの他に、チョコレート、サラミ、チーズなどを販売しています。



クリチバ市でのもう一つの楽しみはカフェです。ブラジルに4店舗しかないHard Rock Cafeの1店舗がクリチバ市にあります。
前回クリチバ市を訪ねた時に寄ったカフェはLucca で、ブラジル各地のコーヒーを販売していました。週末はブランチをするお客さんが多いようで、落ち着いてゆっくりコーヒーなどを楽しんでいました。サンドイッチもおいしいですが、パイ地のお菓子も最高でした。


どの店に入っても感じたのが、「ゆっくりしている」感でした。店員がオーダーを聞きに来るのも少々遅いし、オーダーした品を持ってくるのも遅いようでした。しかし、苦情を言う客もいなくて、その場を皆がゆっくりと楽しんでいる雰囲気でした。サンパウロ市に住む私は、いつの間にかゆっくりする事を忘れているのかもしれない。と少々反省しました。


市内にはクリチバタワー展望台(109m)があり、クリチバの街の景色が見れます。幾つかの観光スポットに行ってからタワーに上がった方が楽しいかと思います。


クリチバ市には25年程前に桜の苗木が日本から送られました。公園だけではなく、路地にも植えてあり桜が満開の時期は街がとても美しくなります。
皆さんにクリチバ市の良さが伝わったでしょうか? 私はまた遊びに行きたい気持ちで一杯です!

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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